201006/08 大神ヶ岳~赤谷山 山行 0 6月6日(日)6月13日(日)に行う「登山観察会」の下見をするために、匹見の奥、広島県との境近くに鎮座する「大神ヶ岳(だいじんがたけ・だいじんがたき)」と「赤谷山(赤谷山)」へ向かった。 私は10年ぐらい前に大神ヶ岳には登ったが、それっきり、むろん赤谷山は未踏であった。吉賀町の七日市から主要地方道42号線を匹見に向かう。「三葛」地区を過ぎて少し行くと「三坂八郎林道」へと。林道に入ってから10分足らずで、見覚えのある登山口についた。ところが、車が数台停められるスペースは満杯、林道にも車が路肩に寄せて停めてある。全部で20台近くになろうか。この日は6月第一日曜日、大神ヶ岳の中腹に祀ってある「山葵天狗社」のお祭りで、神楽が奉納され、そして山開きでもあったのだ。我々も車を路肩に寄せて停めた。林道と云っても登山口の付近は広く作ってあり、脇を車が通り抜けられる。準備をしようと車から降りるとすぐそばに、コバンノキ(小判の木)トウダイグサ科コバンノキが可愛い花をつけていた。準備を整え、歩き出す頃には祭りが終わり、人々が登山口へ降りてきた。登山口にある鳥居をくぐり、杉の植林地の中を行く。のっけから急登だ。植物を観ながらゆっくり行こう。チャルメルソウ(哨吶草)ユキノシタ科結実したチャルメルソウが木漏れ日を浴びて浮かんで見えた。タチシオデ(立牛尾菜)ユリ科「山アスパラ」と云う愛称で呼ばれるタチシオデ。 天ぷらやおひたしで食すると美味いとか。 おひたしにするときは、もちろん「塩で」茹でて。タニギキョウ(谷桔梗)キキョウ科まだ、蕾の株がたくさんあったので、13日も花が見れるといいなぁ。ハスノハイチゴ(蓮の葉苺)バラ科木苺の仲間で唯一、白い集合果をつけるハスノハイチゴ。美味しそうに見えないけど。(おめさんに食わせようとしている訳じゃない)旬の花々を見ながら歩くと、疲れも吹き飛ぶ。(それは気持ちの上だけで、身体は正直だ。 (-_-;) )植物を観察しながら、ゆっくりしても一時間ちょっとで大神ヶ岳山頂に着いた。この懸崖の上に立つと素晴らしい眺望が待っている。 ゆっくりしたいのだが、まだ先があるのでこの頂きに暇乞いをする。赤谷山への縦走路へ入るとすぐ、急な下りだ。 一気に標高差80m近く下る。(もったいないなぁ) そして同じくらい登る事になる。(わしゃ、しわーてやれん)花でも見て気を紛らすか。クルマムグラ(車葎)アカネ科オオバノヨツバムグラ(大葉の四葉葎)アカネ科コバノフユイチゴ(小葉の冬苺)バラ科ニワトコ(接骨木)スイカズラ科ミヤマガマズミ(深山莢迷)スイカズラ科オトコヨウゾメ(男莢迷)スイカズラ科80m近く登ると、「1170ピーク展望地」と呼ばれる見晴らしのいい場所がある。 大神ヶ岳が見えた。ここから赤谷山に向けての道は少し下りになる。コマユミ(小真弓)ニシキギ科コツクバネウツギ(小衝羽根空木)スイカズラ科ツクバネソウ(衝羽根草)ユリ科やがて、目の前に「立岩」と呼ばれる岩峰が見えてきた。この岩峰の頂きに向かって道は延びている。 また急登だ。 登りきる手前にはロープが設けてある。 ロープを過ぎると足元にご褒美があった。イワカガミ(岩鏡)イワウメ科岩峰の頂きに登り詰めると、またいい眺め。 頂き直下には、この白い玉々は、な~んだ?カマツカ(鎌柄)バラ科立岩を過ぎると、赤谷山の頂も近い。 ただしあまり展望はきかない。 引き返して、先ほどの「1170ピーク展望地」で昼飯たばこをすーことに。カンサイスノキ(関西酢の木)ツツジ科登るときには、蕾だった「カンサイスノキ」が、開花していた。(嘘をつくなー) はい、すみません。見落としてました。ツタウルシ(蔦漆)ウルシ科此処の山域には「ツタウルシ」が、たくさん見られた。 足元の悪い岩場にもあったので、不用意に触らぬよう、慎重に行動したい。おまけコガクウツギ(小額空木)ユキノシタ科下山後、紙祖川沿いでちらほら見かけたコガクウツギの花。いい匂いがすーかなと思って、かずんだども、ちっとだい、いいことなかった。そほど。 PR