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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

恐羅漢山

5月16日(土)
私を惹きつけて止まない「西中国山地」。その中で広島県と島根県の県境に在って、1,346mの標高を誇る「恐羅漢山」へ4人で登った。

重そうな雲が、今にも泣き出しそうな中を牛小屋高原の駐車場へ向かう。駐車場に着くよりも前に雨が落ちだしてきたが、駐車場には数台の車と中型のバスが停まっていた。

小雨の中を「夏焼峠」へ向かって歩き出す。林の中に入ってしまえば、濡れない程度だ。林床には、「ツクバネソウ」、「チゴユリ」、「ホウチャクソウ」、「ユキザサ」が花をつけている。

樹々の花も「ミヤマガマズミ」、「オオイタヤメイゲツ」、「アサノハカエデ」、「コバンノキ」などなど。

ゆっくりと歩いて、山頂には12時40分頃着いた。天気がよければ、たくさんの人がいるはずだが、我々の他、誰もいない。

「旧羅漢山」の方へ向かう途中の林の中で雨を避けて昼食。付近には「サラサドウダン」がたくさんの蕾をつけていた。

「恐羅漢山」へ引き返し、「台所原」へ降りる。此処の森は気持ちが落ち着く。「ブナ」や「トチノキ」の巨木が目に付く。
此処では「ホオノキ」の葉がまだ開ききっていない。ホオノキの花が観たくて降りてきたのだが。

また、「チマキザサ」が花をつけていた。笹・竹類は稀にしか花をつけないので、貴重な体験をしたことになる。

「台所原」から林道を歩いて、「早手のキビレ」経由で「夏焼峠」を目指すが、この林道が長い。「なんか知らんがしわーてやれん。」

駐車場に戻ると16時をまわっていた。


アサノハカエデ
アサノハカエデ(麻の葉楓)
カエデ科


コバンノキ
コバンノキ(小判の木)
トウダイグサ科
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