201104/19 ナガハシスミレ 植物 0 4月19日(火)昨日に続いて悪天候でしたが、逢いたい菫の為に松江まで出かけました。 この方は「タチツボスミレ」さんと同じような葉っぱをしているので、花のない時期は見分けることが困難です。しかし、花がつけば一目瞭然。こんな菫は他にはありません。ナガハシスミレ(長嘴菫)スミレ科「ナガハシスミレ」さんです。スミレの仲間の花は、後方に距(きょ)と呼ばれる膨らみを持っています。ナガハシスミレは、この距が特に長いので長嘴菫(嘴の長いスミレ)と名付けられています。天狗の鼻のようにも見えるところから、テングスミレ(天狗菫)の名もあります。いずれも、名は体を表すで、覚えやすい植物です。距が長いほかに、花弁が強く反り返るのも特徴のようです。 距:スミレには5枚の花弁があり、下側の中央の花弁は下弁(かべん)と呼ばれ、その後方が袋状になって突き出ています。おんどりの蹴爪(けずめ:距)のようであるところから、距と呼ばれています。 距の中へ、雄しべから伸びた尻尾のようなものが入り込んでおり、雄しべの距または脚柱と呼ばれます。脚柱の先端に蜜腺があり、そこから分泌された蜜が距の中に貯まっています。この蜜を目当てに花を訪れる昆虫に、花粉の媒介をさせることになるのですが、ナガハシスミレの距は特別に長いので、長い口吻をもったビロウドツリアブが送粉者になると言われています。 PR