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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

三瓶北の原 花便り 15

4月29日(水)




ニオイタチツボスミレ(匂い立坪菫)
スミレ科

今季2度目の登場、「にほひたちつぼすみれ」です。 タチツボスミレの仲間うちでは距がぼってりしているのも相違点の一つです。





クサノオウ(草の黄、瘡ノ王 )
ケシ科

クサノオウの名前の由来は、皮膚病の「くさ(湿疹)」を治す薬効があるために、「くさ(瘡)の王(おう)」と呼ばれるようになったということです。





ミツバツチグリ(三葉土栗)
バラ科

花言葉は「可能性を秘めた」です。 さてどんな可能性を秘めているのでしょうか? 想像すると楽しくなってきます。






ウワミズザクラ(上溝桜)
バラ科

この花が咲きだすと、あたりに桜餅を連想させるにほひが漂ひまする。  ウワミズザクラの塩漬けした緑色果実は、食べるとほろ苦味と適度な芳香があって、新潟県ではアンニンゴ(杏仁香)と呼び、お茶うけや酒のつまみにしたり、焼魚に添えたりするそうです。 つぼみ(花芽)も塩漬けにして山菜として売られているそうです。 8~9月に黒色になった果実は食べられるし、果実酒にしてもいいですね。





ミヤマガマズミ(深山莢蒾)
スイカズラ科

三瓶北の原には、「ガマズミ」「ミヤマガマズミ」「コバノガマズミ」がありますが、「ミヤマガマズミ」が一番早く花を咲かせました。





ミツバアケビ(三つ葉木通)
アケビ科

まだ、雄花(下方の小さくてたくさんあるやつ)は花粉をだしていません。  「どうか今年は果実が収穫できますように。」





ヤマコウバシ(山香し)
クスノキ科

日本に自生しているヤマコウバシは何故か花粉がなくても、結実するのだそうです。 平凡社の「日本の野生植物」に、日本には雄株が無いと記載されています。 はたしてどのような仕組みで実をつけるのでしょうか?
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