200904/15 大江高山 山行 0 4月11日(土)大田市祖式町と大代町にまたがって聳える「大江高山」は、菫の山だ。この時期、この山で見ることの出来る菫の仲間は、「アカネスミレ」「アケボノスミレ」「オオタチツボスミレ」「シハイスミレ」「スミレサイシン」「タチツボスミレ」「ナガバタチツボスミレ」「ヒゴスミレ」などなど。菫の種類の多さで他の山の追随を許さない。その菫達を見るために集まったメンバーは5人。ルートは急登の飯谷コースから登り、山田コースへ降りる定石?。まず、山田側へ車を置くために登山口近くまで行ったが、駐車スペースは、すでに満車。県外ナンバーも多い。少し引き返し、道端へ駐車する。他の車に乗り、飯谷コース登山口へ移動。飯谷コースは、急登のためか駐車場に車は無かった。この駐車場は、「山辺八代姫命神社(やまべやしろひめのみことじんじゃ)」の駐車場だが、登山者の車も停めることが出来る。神社に向かって参道を登って行くと、参道脇に「ヤマルリソウ」と「ヒトリシズカ」が、こんにちは。ヤマルリソウ(山瑠璃草)ムラサキ科ヒトリシズカ(一人静)センリョウ科神社の周辺には「イズモコバイモ」が数株。中にはまだ花をつけているものもあった。神社の裏手から、本格的な登山道となる。足元には「ニシノホンモンジスゲ」がたくさん。ニシノホンモンジスゲ(西の本門寺菅)カヤツリグサ科さて、飯谷コースの名物、「急登」が始まる。このコースは下りに使うと足を痛める可能性大。急登に体が音を上げ始めた頃、癒してくれたのは「シハイスミレ」。シハイスミレ(紫背菫)スミレ科菫や他の植物に癒されながら、急登を登りつめると見晴らしの良い山頂だ。昼飯たばこをしていると、「キアゲハ」がスィーと。キアゲハ(黄揚羽)鱗翅目 アゲハチョウ科山頂を徘徊していたら、ヒゴスミレがぽつんと。ヒゴスミレ(肥後菫)スミレ科この菫の山には、この時期の名物がもうひとつ?あって、それを見るためにこの山へ登る人もいるくらいだ。その名物とは、ギフチョウ(岐阜蝶)鱗翅目 アゲハチョウ科「ギフチョウ」だ。盛んに飛び回り、縄張り争いをしているようにも見える。そのうちの一羽が小枝に止まったかとおもったら、スィーと地面のほうへ。近寄ると「スミレサイシン」に頭を突っ込み、ランチタイム。吸蜜を終えたギフチョウは飛び去り、我々も山頂をあとにする。飯谷コースほどではないが、山田コースも急坂である。ロープが張ってある箇所もある。やがて、馬の背と呼ばれる痩せ尾根部分にきた。此処には、麓のほうでは花が散り種を結んでいる「イズモコバイモ」が蕾。また、株数は例年より少ないが「ミスミソウ」の花も見ることが出来る。イズモコバイモ(出雲小貝母)ユリ科ミスミソウ(三角草)キンポウゲ科山田ピークから先は、また急坂を降りる。この急な坂の途中に菫のお花畑が点在する。まず、「アケボノスミレ」、続いて「ヒゴスミレ」、そして「アカネスミレ」。アケボノスミレ(曙菫)スミレ科「ヒゴスミレ」の画像は前出したので、割愛して、アカネスミレ(茜菫)スミレ科他にも「シハイスミレ」「ナガバタチツボスミレ」などが、ちょこちょこと。菫たちを見ながら下りるとそれほど疲れずに急坂を降りることが出来る。傾斜が緩やかになると、そこは手入れされていない植林地だ。降りると、満車だった山田コースの駐車場には車が一台も無かった。 PR