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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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戸倉要害山

令和2年5月23日(土)


良い天気なので良い気持ちに更になりたくて、低山ハイクを思い立った。 が、思い立ったのが昼前。 近場でないかなと考えていたら、出雲市稗原町に未踏の山があったのを思い出した。
『戸倉要害山』です。 『出雲の山々』によると30分位で登れるらしい。 4月に登った『大袋山』の近くのやまです。




大袋山に登った時にも車を停めた駐車場にまたお邪魔しています。 地元の方が定期的に草刈りをされているようです。ありがとうございます!!






早速道草が始まります。 道端の側溝のなかにたくさん生えている「オヤブジラミ」の実が目につきました。






オヤブジラミ(雄藪虱)

オヤブジラミの花を撮影するのは初めてでした。セリ科の花は撮影が難しいです。





ナワシロイチゴ(苗代苺)

オヤブジラミを撮影してから、立ち上がると目の前にナワシロイチゴが花盛りです。





コウゾリナ(
顔剃菜)

茎の剛毛がすごくて、触るとザーラザラ。





ノアザミ(野薊)

花の下のぷっくりした総苞は粘っています。時々、盗蜜を試みた蟻さんがくっついていることがあります。





そんなノアザミを見ていたら『ニホンミツバチ』さんがせっせと蜜集めに訪花しました。





『アキカラマツ』の葉っぱの上で休憩中?の『ナナホシテントウ』。 近くにはアブラムシはいませんでした。





ヒメジョオン(姫女苑)






ホタルブクロ(蛍袋)




普通に歩けば、先程の駐車場から登山口までは10分ほどですが、もう30分以上道草は続いています。





民家の屋根越しに『戸倉要害山』です。 もう少しで、いま歩いている車道から左に下りる道が現れます。








オヘビイチゴ(雄蛇苺)

左の道に入ってすぐに黄色い花が目についたので見ると『オヘビイチゴ』の花でした。






やっとこさ、登山口駐車場にまで到着したようです。 ここまで車で乗り入れ出来ます。




案内板の向こうにはトイレらしき表示が見えています。




振り返ると3~4台は停められそうな駐車場。





ということです。





トイレの前を通って登山口に向かうよですね。 足元には、





ヤブヘビイチゴ(
藪蛇苺)

ヤブヘビイチゴがぽつぽつ花をつけておりました。




はい、登山口です。




すぐに、イノシシ対策のゲートです。 針金で閉じてあるので、出入り後は必ず針金で閉じましょう。




登山道はしっかりしています。 やはり、地元の方々が整備してくださるのでしょう。 感謝です。









ホクリクタツナミソウ(
北陸立浪草 )

私は初確認のホクリクタツナミソウです。登山道脇に点々とありました。 見られたのは登山口から100mも行かない付近だけで、この先には顔を出しませんでした。




コアジサイ(小紫陽花)

コアジサイは沢山見かけました。





登山道の真ん中にある石に丸い窪みがありました。何なんでしょう?



ヤブムラサキ(藪紫)

この葉っぱを覚えておくと良いですよ。 「触ってごらん、癒されるよ。」(意見には個人差があります)




一瞬、蛇に見えたのです。 少しぎょっとしました。



この登山道で一番の急登が始まります。




地面も湿っていて、滑りやすいところもあります。


この急登を終えると、



こんなものがありました。 何でしょう? 近くまで行って見ると、



中に、便座が設置してあります。 携帯トイレ使用のためのものです。 排泄物はきちんと持ち帰りましょう。




もうすぐ頂上というところで、またもロープが。 それほど急な斜面ではありませんが、あれば一安心です。




山頂です。 ベンチが置かれています。 北~東~南東方面の展望がききます。






出雲ドームが良く見えています。





谷をはさんで隣の大袋山です。



ハナニガナ(花苦菜)

山頂に20株位あったでしょうか。




コツクバネウツギ(
小衝羽根空木)

この方も山頂にて多数花を咲かせていました。



ザイフリボク(采振木)

若い果実が出来ていました。





下山してから、稗原の町から見上げてみました。 右が大袋山、左が戸倉要害山です。



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