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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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船通山にて

4月24日(金)
また大好きな花が山頂を染め上げる季節がやってきた。その花は日差しと気温が開花のポイント。花被片がゆっくり時間を掛けて開いていく様を観るためには、そのポイントを見定めて向かわなければならない。

船通山の麓、横田の鳥上で気温3℃。少し寒いが、今日はしっかり晴れるはず。
麓から望む

亀石コースの駐車場をスタートしたのは5時38分。様々な鳥のモーニングコールと沢の音を聞きながら歩くのは清々しい。

足元を彩る花々は、下山中にゆっくり見ることにして先を急ぐ。最近にない早いペースに気温は低いのだが汗が噴き出してくる。

水平道の途中で、朝日を受けて輝いて見えたのは「ハウチワカエデ」。

ハウチワカエデ
ハウチワカエデ(羽団扇楓)
カエデ科

水平道が終わり、また登りが始まると鳥上コースと合流地点まで僅かだ。木道が見えてきて、その周りから私の大好きな花が顔を現す。

山頂に着いたのは、6時34分。もちろん誰もいない。見回すと360度視界が良い。大山が良く見えている。

山頂からの眺め

山頂からの眺めを楽しんでいたら、ものめずらしい物を見に来たかのように「シジュウカラ」。
シジュウカラ
シジュウカラ(四十雀)
スズメ目シジュウカラ科

さて、大好きな花とゆっくり挨拶を交わそう。まだ目覚めていない花が多いのだが。8時近くになって、少し蕾の先が動き出した。

日差しはだんだん強くなっているように感じるが、気温はさほど上がらない。私がカメラを向けた株は、いっこうに開こうとしない。

十時近くになってようやく、花被片が反り返る花が出てきはじめた。

カタクリ
カタクリ(片栗)
ユリ科

しかし、花被片が開いていく様子を写そうと固定したカメラの前の株は僅かに開いただけだ。
お昼近くまでねばったが、上手く撮れなかったのであきらめて山頂をあとにする。


下山中の沢沿いで、「また来てね」と「ミソサザイ」に送られて駐車場へ戻った。
ミソサザイ囀り
ミソサザイ(鷦鷯)
スズメ目ミソサザイ科
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