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「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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天狗山~大出日山縦走

3月21日(土)
今朝は冷えた。放射冷却で霜が降りていて、車も白くなっていた。良い天気になりそうだ。今日は久方ぶりの山行、大汗をかくかもしれない。

8時半に熊野大社に6人のメンバーが集合した。近くの山の斜面には「タムシバ」の花らしきものが見える。

「天狗山」と地図には記載されているが、熊野大社では「天宮山」と呼ばれていて、道標にも「天宮山」となっている。

駐車スペースに車を置き、林道歩きを始めるが倒木がたくさんあり、道をはずれて歩くことも。

羊歯好きのメンバーSは、羊歯がある度に立ち止まり、草花好きのOは、菫を見つけると、カメラを構える。登山口に辿り着くまで時間がかかった。

登山口は小さな沢沿いにつけられていて、沢の中の大きな石には、「サンインシロガネソウ」が花をつけてはいるが、まだ日が当たらないので花被を開いていない。

杉林の下には数株の「エンレイソウ」が、開花していた。
エンレイソウ
エンレイソウ(延齢草)
ユリ科

少し登ると湧き水があり、「意宇の源」と表示がある。意宇川の水源のひとつが此処だ。
意宇の源
「意宇の源」で顔の汗を洗う。冷たくて気持ちがいい。日が登ると気温がぐんぐん上がってくる。たっぷり汗をかいてしまった。

「不思議な構築物」とされる石垣跡のような場所には、「ウグイスカグラ」が、蕾をつけていた。

すこし急登になって、足が出ずに顎が出そうになったとき、「天狗山」山頂に着いた。此処は2001年の登山交流会で登って以来、約8年ぶりだ。山頂に1本あるブナが蕾を膨らませている。

天狗山山頂
小休止したら、「大出日山」(おおしびさん)を目指す。いきなり、急坂を下る。降下というよりも落下に近い。木々を支えに降りて行く。

縦走路は、踏み跡がしっかり付いていて迷う事はない。ただ、初めての道なのでどれぐらいで「大出日山」に着くやらさっぱりわからない。今度こそ山頂?と思いながら、幾つかピークを越える。

それでも、昼飯ぐらいに「大出日山」山頂に着いた。山頂には、立派な案内板が設置されていて、簡易トイレもある。
大出日山山頂
此処は、松江市、安来市、雲南市の境界にある。本日、此処で昼飯を食ったのは世界広しと云えども、我々だけである。

大出日山の登山口は雲南市大東町になる。大東の町を流れる「赤川」の源流域にあたる地元の人が力を入れて整備された登山道は歩きやすい。

キブシやダンコウバイなどの樹々の花や、ナガハシスミレ、ナガバタチツボスミレ、ミヤマキケマンなどが見れた。
ナガハシスミレ
ナガハシスミレ(長嘴菫)
スミレ科

ナガバタチツボスミレ
ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)
スミレ科

ミヤマキケマン
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)
ケシ科

麓に近いところは杉の植林地になっているが、ここでも倒木が目立つ。道を塞ぐように木々が倒れている。

最初にまわしておいた車に乗り込み、「天狗山」の駐車スペースへ戻った。
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