200903/31 石見冠山 山行 0 3月29日(日)「石見冠山」は、三瓶山方面から眺めると端整な三角錐だ。だが、冠山の西側「於保地盆地」から仰ぐと、どっしり腰の張った山容を見せる。私はどちらかといえば、この於保地盆地から見上げる冠山が好きである。冠山に登るときは、いつでも大汗をかくことになる。やや急な斜面をその絶頂に向かって登りつめるからだ。出雲を7時過ぎに出発した3人が、待ち合わせ場所の「深篠川キャンプ場」の駐車場に着くと、地元のKさんと広島のMさん(QJYのMさんではありません)がすでに到着。道標に従い、登山口へ向かう。登山口の駐車スペースは狭い。2~3台でいっぱいだ。登山道の足元を見れば、「ミヤマカタバミ」「タチツボスミレ」「ショウジョウバカマ」などの草花や、「トウゲシバ」「オニカナワラビ」などのシダ類、見上げれば「アブラチャン」がたくさん花をつけている。アブラチャン(油瀝青)クスノキ科沢を渡るとき、ネコノメソウの仲間がたくさんあったので、よく見ると「ホクリクネコノメソウ」のようだ。ホクリクネコノメソウ(北陸猫の目草)ユキノシタ科しばらく歩くと、「メタセコイア」の大木があり、その傍らを過ぎると徐々に傾斜が増してくる。足が重く感じたときは、足元の草花を見て一息入れるのが一番だ。エンレイソウ(延齢草)ユリ科サンインネコノメソウ(山陰猫の目草)ユキノシタ科やがて、峠に着いた。「たいのすけ鈩跡地」と看板があり、「けら」が転がっていた。此処からはさらに急な尾根歩きとなる。岩棚の上で一休み。「タムシバ」の蕾がたくさんある。もう少しすると、良い香りが、かずめるだろう。タムシバ(噛柴)モクレン科岩棚の上で引いた汗が、もう一度出始めた頃、瑞穂町方面との分岐に出た。ここから最後の急登だ。この斜面は滑りやすいので、慎重に。頂上には、先客が3人。我々は西峰へ行って休憩することにした。途中に「ダンコウバイ」の花。ダンコウバイ(壇香梅)クスノキ科西峰は、実を云うと山頂よりも高い。(山頂859.3M、西峰863M)こちらも眺めは良く、於保地盆地を見下ろしながら昼食と相成った。降りは、登山道脇の木々に身体を預けながら、転がり落ちるようになるのを防いだ。メタセコイアの大木の辺りまで下りると、植物を写す余裕がでて、「クラマゴケ」なるシダの一種を撮影。クラマゴケ(鞍馬苔)イワヒバ科登山口に戻ると、Kさんが「麓にユキワリイチゲの自生地があるよ」と案内。ユキワリイチゲ(雪割一華)キンポウゲ科KさんとMさんに別れを告げ、近くの「断魚渓」に寄ってみた。そこにあった案内板が面白いので紹介します。断魚渓の樹木で最も多いのは「アラカシデ」? PR