忍者ブログ

web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

市内の道沿いで

出雲市内の道の脇で写した、春を謳歌する花々を紹介します。
まずは、「草本」の花々から。

ナガバタチツボスミレ
ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)
スミレ科


アリアケスミレ
アリアケスミレ(有明菫)
スミレ科


コスミレ
コスミレ(小菫)
スミレ科


ヒメスミレ
ヒメスミレ(姫菫)
スミレ科

島根県内で見られる「菫」の基本種は、25種。交雑種もあるそうですが、基本種だけでも全部見てみたいです。

イチリンソウ
イチリンソウ(一輪草)
キンポウゲ科

曇りがちの天気のとき、撮影したので花は開ききっていません。咲き始めの花被片の裏側は淡紅色で綺麗です。

キュウリグサ
キュウリグサ(胡瓜草)
ムラサキ科

花径は3~4mmですが、草丈は30cm以上になります。見かけたら、ルーペ等で花を見てあげてください。「勿忘草」に形も色もそっくりです。

ヤマルリソウ
ヤマルリソウ(山瑠璃草)
ムラサキ科

花径は1cm位です。「キュウリグサ」と同じ「ムラサキ科」で、輝くような青い花が綺麗です。

トキワイカリソウ
トキワイカリソウ(常盤碇草)
メギ科

花の形がユニークな「トキワイカリソウ」。花の色は紅紫色~白色で、此処の周辺では、全部白花です。強壮・強精の薬草として有名です。

シュンラン
シュンラン(春蘭)
ラン科

この方は、食する事が出来るそうですが、私には出来そうも無いです。
続いて、「木本」の花々です。

アブラチャン
アブラチャン(油瀝青)
クスノキ科

木全体に油分を多く含み、果実や枝から油を採って灯油として利用したそうです。

クロモジ
クロモジ(黒文字)
クスノキ科

和菓子用の楊枝として材が利用される「クロモジ」。新芽と枝先を少し頂いて、煎じましょう。胃にやさしいハーブティーの出来上がり。

キブシ
キブシ(木五倍子)
キブシ科

「五倍子」とは「ふし」と読み、「ヌルデ」の新芽などに「ヌルデシロアブラムシ」が寄生してできる虫こぶのことです。タンニンを多く含み、黒色の染料として利用されました。(昔は「お歯黒」にも)
「キブシ」も果実にタンニンを含み、「五倍子」の代用となることから、「木五倍子」と名づけられたそうです。


ヒメヤシャブシ
ヒメヤシャブシ(姫夜叉五倍子)
カバノキ科

この方も、球果にタンニンを含み、「五倍子」の代役を務めたそうです。

ニワトコ
ニワトコ(接骨木)
スイカズラ科

「接骨木」と云う名前の由来は、昔は骨折した場合の治療には、ニワトコの枝を黒焼きにして、うどん粉と食酢を入れて、練ったものを患部に厚く塗って、副木をあてて押さえておく、という治療をして治したということから、折れた骨を接ぐ薬草という意味で、接骨木(せつこつぼく)という、漢名がついたそうです。

クサイチゴ
クサイチゴ(草苺)
バラ科
名前に「草」とついていますが、れっきとした「木本」です。6月初め頃、熟す果実はあっさりした甘みで大好きです。

ヤマザクラ

ヤマザクラ
ヤマザクラ(山桜)
バラ科

日本人がこよなく愛する春の花といえば「桜」。でも昔は桜といえば「ソメイヨシノ」ではなく、「ヤマザクラ」でした。
桜好きの西行法師の有名な歌、

願はくは花の下にて春死なん その如月の望月のころ


「ヤマザクラ」を見ていると、私もこの歌のような気持ちになってしまいます。
PR