忍者ブログ

web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

三瓶山麓の花々 20

昨年よりも10日位遅れている花暦。でも、芽吹くとあっという間に旬の時期は過ぎてしまいます。  
まだ始まったばかりの花旅、しかし、また今年もシャッターチャンスを逃した植物達を思いながら、新しい出逢いに胸躍らせながら、うかうかしていられない季節の中、「あきあかね」は、野山を飛び回っ・・・歩き回っています。


アオイスミレ
アオイスミレ(葵菫)
スミレ科


ボタンネコノメソウ
ボタンネコノメソウ(牡丹猫の目草)
ユキノシタ科


シロバナネコノメソウ
シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)
ユキノシタ科


シャク
シャク(杓)
セリ科


ヤマエンゴサク
ヤマエンゴサク(山延胡索)
ケシ科


ヤマヤナギ
ヤマヤナギ(山柳)
ヤナギ科


イヌシデ
イヌシデ(犬四手)
カバノキ科


ウリカエデ
ウリカエデ(瓜楓)
カエデ科


ヤマザクラ

ヤマザクラ
ヤマザクラ(山桜)
バラ科


PR

おきなちゃん受難

登山道整備が終わり、北の原までもどりちょっと「オキナグサ」さんを訪問したら、芽だしからずっと見てきた「おきなちゃん」が踏みつけられていた。周辺の「おきなさん」も踏みつけに遭っていたり、花がむしられているものもあった。ちょっと悲しい。
おきなちゃん
踏みつけられた「おきなちゃん」

登山道整備

4月21日(木)
男三瓶山の姫逃コースと名号コースに倒木が数か所あるので、その処理をするため、4人で男三瓶山に登頂した。標高1,000mあたりから残雪があり、歩きづらかったが、終日穏やかな天候で仕事とはいえ、山歩きが楽しめた。花はまだまだこれからというところ。4月24日開催の「早春の男三瓶を歩く」のときにどれくらいの花が見れるか、少し心配だ。


男三瓶山頂から
男三瓶山頂から望む避難小屋
男三瓶山頂避難小屋


ふきのとう

ふきのとう
名号コースに降りる手前で咲いていた蕗の薹


ムシカリ
ムシカリ(オオカメノキ)の花芽


ツノハシバミ
ツノハシバミの雌花と雄花序

木五倍子(キブシ)

キブシ
キブシ(木五倍子)
キブシ科

花序が垂れ下がってまるで「縄のれん」のように見えます。これを見ると一杯ひっかけたくなる? 冗談はさておき、葉っぱが展開する前の花の時期はすごく目立つのですが、花序が落ちてしまうととたんに存在感が薄くなります。葉っぱが出だしたらよく観て覚えておきましょう。
キブシには、雄花、両性花、雌花とあるそうなので、また探しにいってみましょう。

キブシ

ナガハシスミレ

4月19日(火)
昨日に続いて悪天候でしたが、逢いたい菫の為に松江まで出かけました。 この方は「タチツボスミレ」さんと同じような葉っぱをしているので、花のない時期は見分けることが困難です。しかし、花がつけば一目瞭然。こんな菫は他にはありません。


ナガハシスミレ
ナガハシスミレ(長嘴菫)
スミレ科

「ナガハシスミレ」さんです。スミレの仲間の花は、後方に距(きょ)と呼ばれる膨らみを持っています。ナガハシスミレは、この距が特に長いので長嘴菫(嘴の長いスミレ)と名付けられています。天狗の鼻のようにも見えるところから、テングスミレ(天狗菫)の名もあります。いずれも、名は体を表すで、覚えやすい植物です。距が長いほかに、花弁が強く反り返るのも特徴のようです。
 距:スミレには5枚の花弁があり、下側の中央の花弁は下弁(かべん)と呼ばれ、その後方が袋状になって突き出ています。おんどりの蹴爪(けずめ:距)のようであるところから、距と呼ばれています。
 距の中へ、雄しべから伸びた尻尾のようなものが入り込んでおり、雄しべの距または脚柱と呼ばれます。脚柱の先端に蜜腺があり、そこから分泌された蜜が距の中に貯まっています。この蜜を目当てに花を訪れる昆虫に、花粉の媒介をさせることになるのですが、ナガハシスミレの距は特別に長いので、長い口吻をもったビロウドツリアブが送粉者になると言われています。

ナガハシスミレ

シリーズ 庭の住人

私の最も身近な自然観察フィールドは、家庭菜園や庭です。当ブログに使用した画像の中にもそこで写したものが結構あります。 
これから時折、庭や家庭菜園に生息、または現れた動植物を紹介していこうと思います。



トキワイカリソウ
トキワイカリソウ(常葉碇草)
メギ科

地上部の茎葉を葉のでそろう6月~7月に刈り採り、天日で乾燥し、細かく刻みます。
これが生薬で淫羊霍(いんようかく)です、これは本来中国に産するイカリソウの仲間で「ホザキノイカリソウ」の漢名です。日本産のイカリソウは、和淫羊霍と呼んだ方が正解です。地上部を薬用としますが、茎には有効成分が少ないのでなるべく葉を用いるようにします。日本の民間薬として古くから、全草を用いていますが、効き目は中国産と同じといわれています。淫羊霍(いんようかく)という名は、ホザキノイカリソウを食べた羊が1日に100回も交尾するほど精力の強いところからつけられたそうです。
イカリソウの地上部には、イカリインという成分が含まれています。このイカリインを用いての動物実験では、精液の分泌を促進する働きのあることが確認されています。
強壮・強精剤の目的で利用されているのもうなずけますね。



オオタチツボスミレ
オオタチツボスミレ(大立坪菫)
スミレ科

何時ごろから、わが庭に出現したのか記憶にないのですが、徐々に生息域を拡げています。


ヒメウズ

ヒメウズ
ヒメウズ(姫烏頭)
キンポウゲ科

小さくて目立たない植物ですが、私は妙に心惹かれる植物のひとつです。
何故か「チンチンバナ」という別名があります。(^^♪



クサイチゴ
クサイチゴ(草苺)
バラ科

「草」と名前についていますが、木苺の仲間です。あっさりした甘味の素朴な美味しさの果実が実るのが楽しみです。


ナガバモミジイチゴ
ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)
バラ科

木苺の仲間のうちで、ダントツの美味しい果実がなるんではないでしょうか? 生食はもちろん、ジャムにしても最高


ウグイスカグラ
ウグイスカグラ(鶯神楽)
スイカズラ科

5年前に知人から苗をいただいて、地植えにしたものが今年は沢山の花をつけました。 この方の果実も美味しいですよ。
ウグイスカグラ

ウグイスカグラ

ウグイスカグラ

野良仕事をしていたら・・・ 2

4月18日(月)
今にも泣き出しそうな空を気にしながら、先日の畑打ちの続きをしていたら、またも羽音と動く影。 今日はどなたが訪れた?

イソヒヨドリ♂
イソヒヨドリ(磯鵯)
スズメ目ツグミ科

先日は雌の「イソヒヨ」さんでしたが、今日は雄の「イソヒヨ」さんです。 やはり、土中から掘り出される虫がお目当てで、私を恐れずかなりの至近距離までやってきます。 今日はあらかじめ出てきた虫を篩(ふる)いの中に放り込んでおきました。 すると目ざとく見つけて「イソヒヨ」さんも篩いの中へ。
イソヒヨドリ♂

・・・・・思わず噴き出しそうになりました。
そほど

クロモジの花 2

4月17日(日)
クロモジの雌花(雌株)を探してうろうろしていたら、北の原キャンプ場にもいらっしゃったので、さっそく仕事をしまってから撮影会。

クロモジ

クロモジ

雄花にあった花粉や葯は見えません。(当たり前じゃ) かわって花の真ん中あたりに白く柱頭が突き出ているのが確認できますね。
比較のためもう一度雄花の画像を載せておきます。

クロモジ

クロモジの花

三瓶北の原周辺でも「クロモジ」さんが花を咲かせだしました。
クロモジ
サヒメル本館と新館を繋ぐ回廊から見える「クロモジ」さんです。


クロモジ
三瓶山の周回道路沿いの「クロモジ」さんです。 透明感のある花被片が素敵です。 もうちょっと花に近寄ってみましょう。
クロモジ
葯と花粉が見えてますね。雄株ということがわかりました。次は雌株を探しましょう。