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「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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原点を見つめる一日

本日は画像はありません。
パソコン内のファイル整理をしていたら、私が自然保護活動に関わろうと思い立った(「背中を押してくれた」)ファイルを見つけました。それは故筑紫哲也さんの「ニュース23」のなかで、倉本聡さんが「詩」という形で紹介されたものでした。その「詩」が気になった私はインターネットで検索し、ある国際会議の基調講演であることがわかりました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、紹介させてください。


1992年 5月3日
モントリオール国際環境会議

基調講演 インド代表  サンダルラル・バフグナ師
(枯れ木のような、インドの老人が穏やかに話し始めた)

私たちは「チプコ」とよばれている
チプコというのは「抱きつく」という意味
私たちは木が伐られるとき 伐られないように木に抱きつく
そして木と共に実際に伐られすでに二百人の仲間が死んだ

今、私たちの森にあなた方の国から
沢山の人が来て
沢山の木を伐り
沢山のダムを作ろうとしている
ダムを作ると森が沈み私たちはこれ以上、生きていけない

こういう事が行われないように
私たち十万人の「チプコ」は
一緒に水に沈む覚悟をした

はっきり言う よく聞いて欲しい
私たちは決して貧しくない
私たちは豊かだ 私たちは何も欲しくない
ダムも 電気も お金も

あなた方は変わった
あなた方は経済という宗教にとりつかれてしまった
あなた方の神様はお金 儀式は開発 生贄は地球
あなた方の神様からの贈り物は飢えと公害と戦争
私たちは開発を望んでいない
開発は自然を殺すこと
一時の富をもたらすが永遠の生活と幸せを失う

私たちは幸せを求めている
それには少しの土地と 少しの水 少しの食べ物で充分だ
幸せはお城から来るのではなく 自然の中に既にある
悩みは欲の中にあり 幸せとは欲を捨てること
あなた方はどうしてそんな当たり前のことを忘れてしまったのか
あなた方はこれからどこへ行くのか
Yes to life! No to death!


この演説は非常に感動を呼んだ。この人はダム開発に反対し45日間の服役で衰弱していたが、穏やかな笑顔が印象的だった。
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恒例の・・・

だいぶん更新をさぼってしまいますた。コタツムリになってしまい・・・エイッ言い訳はやめじゃっ。 ということで(どういうことだ)年の初めの恒例登山の模様を遅まきながらアップします。

1月1日(金・祝)
「おとしぶみ山岳部・元日登山班」のメンバー3人でサヒメル裏の駐車場から、姫逃コース登山口に向けて歩き出したのが9:40頃。積雪は7~8cmといったところ。

姫逃登山口へ向かう

姫逃登山口
気温が低いためさらっとした雪で、サクッサクッグッグッと心地よい感触と音。
雪化粧
着雪により、装飾を施された木々の間を行く。二つとない表情にあきがこない。
雪林

600m 650m

ユズリハ
上の画像は雪化粧を施された「ユズリハ」さんです。モノトーンの世界です。
700m 750m

トンネル
雪のトンネルの先に見えている足跡のようなものは、前を行く二人のものです。
800m 850m

900m 950m

1000mブナ
いつも挨拶を交わす、標高1000m付近の「ブナ」さんまでたどり着きました。
1000m 1050m
このあたりは、吹き溜まりになると50cm以上雪がありました。油断すると足を取られます。
1100m


男三瓶山頂
山頂には、11:10頃到着。すぐに避難小屋へと向かう。小屋の中の寒暖計は-9度を指していた。 われわれの他には男三瓶山頂に登った人はいなかった。

山頂にて

好山病の三人

ふたご座流星群

オリオン座と冬の大三角

今日のAM1:00~2:00にかけて出雲上空は雲間から星空が覗いていました。流星も10個以上見ることが出来ました。そのときオリオン座と冬の大三角がとても輝いて綺麗でした。

秋から冬へ

もみじ

もみじ

もみじ

もみじ


野山を鮮やかに染めた紅葉の季節も終わりを告げ、木々は葉を落とし来る厳しい季節への準備を進めています。

オッタチカンギク

オッタチカンギク

オッタチカンギク
オッタチカンギク(乙立寒菊)
キク科
久しぶりに立久恵峡に行ってみました。お目当てはもちろん只今開花時期の「オッタチカンギク」です。立久恵峡のある出雲市乙立町周辺で見つかったことから、命名されました。島根県固有種です。

ヒメジョオン

ヒメジョオン
ヒメジョオン(姫女菀)
キク科
朝露を一杯まとって、日が差すのをじっと待っている。
「ハルジオン」と同じ北アメリカ生まれの帰化植物。
「ハルジオン」同様、繊細な舌状花を持つ。

ヒメジョオン

立久恵峡にて 7

10月16日(金)
昨年の秋、無残にも盗掘された「ツメレンゲ」。根本からこそぎ取られていたのですが、岩の窪みに根付いているので、完全に取り去る事は出来ないのです。その残った部分が少しずつ回復しているのを今春確認して少し安堵しました。また、花の時期がやってきてどうなのかな?と見に行きました。


ジンジソウ

ジンジソウ
ジンジソウ(人字草)
ユキノシタ科
「ツメレンゲ」の生息地の岩場に行く前に、「ジンジソウ」を訪ねてみました。咲き出したところです。「ユキノシタ」に似た花を咲かせます。

イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
シソ科
さて、岩場に登ってきました。まだ、花を咲かせる「イブキジャコウソウ」がありましたよ。もしかすると返り咲きかもしれませんね。

いよいよ「ツメレンゲ」の場所まで登ってきました。と、「オオカマキリ」が目の前に立ちはだかって「何しに来たんだ?」と睨みつけてきました。
オオカマキリ
オオカマキリ(大蟷螂)
カマキリ目カマキリ科
「ただツメレンゲの様子を撮影しに来ただけですよ。」と、「オオカマキリ」に説明し、通していただきます。

ツメレンゲ
ツメレンゲ(爪蓮華)
ベンケイソウ科
咲き出していましたまだ痛々しい姿ですが、それでも花を咲かすことが出来るまでに回復していたのですね。
ツメレンゲ
この方は、草丈2cm程ですが花を咲かせています。(危機感を感じているのかもしれません) 

『どうか、これ以上、痛めつけないでください。』

ふるさと森林公園にて 2

10月13日(火)
今週末の某研修会の下見のため、宍道の「ふるさと森林公園」に出掛けました。その折に、撮影した画像です。


コウヤボウキ
コウヤボウキ(高野箒)
キク科
この方は、一年目の茎には葉っぱを互生し先端に花を咲かせますが、二年目の茎は前年葉っぱをつけたところへ数枚葉っぱをつけます。そして花はつけません。2年目の茎は秋には枯死して、根本から出る新茎といれかわるそうです。

センブリ

センブリ
センブリ(千振)
リンドウ科
まだ、蕾だけの株もよく見かけました。しばらくは花が見れそうです。

モズ
モズ(百舌)
スズメ目モズ科
頭上で「キチキチキチ・・・」と鳴き声がしたので、見上げると目が合った様。

見過ごさないで

10月9日(金)
午後から宍道の「ふるさと森林公園」で打ち合わせ。その際に足元に白っぽい花があることに気づきました。
ウリクサ
「トキワハゼだろうな」と思い、行き過ぎようとしましたが、よく覗き込めば、
ウリクサ
ウリクサ(瓜草)
ゴマノハグサ科
「ウリクサ」でした。似たような環境に咲く小さな花たちですが、見過ごさないようにしたいものです。

栗拾いの途中で

10月6日(火)
栗やどんぐりを拾いに佐田町を歩き回りました。その折に、写した草花画像です。


コシオガマ
コシオガマ(小塩釜)
ゴマノハグサ科
触るとすこしベタつく感じです。葉っぱは羽状に切れ込んでいて、赤紫色を帯びることもあります。

アキノノゲシ
アキノノゲシ(秋の野芥子)
キク科
葉っぱは、写っていませぬが、切れ込みがある葉っぱでした。切れ込まない葉っぱをもつものもあって、そちらは、「ホソバアキノノゲシ」と云ふそうです。