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「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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マツカゼソウ

マツカゼソウ
マツカゼソウ(松風草)
ミカン科
この時期、小さな白い花を付けますが、私は花よりも葉っぱのほうに愛着を感じています。3回3出羽状複葉の葉っぱは、一つ一つの小葉が丸っこく、とても愛らしいのです。一度憶えたら葉っぱだけですぐに分かりますよ。
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サンイントラノオ 2

昨日に続いて、サンイントラノオさんの登場です。たまたま、入った林道で見つけました。これで出雲市内での自生地を4箇所、知る事になりました。ただ、いずれの場所も個体数は少ないです。
サンイントラノオ

サンイントラノオ
サンイントラノオ(山陰虎の尾)
ゴマノハグサ科

サンイントラノオ

サンイントラノオ
サンイントラノオ(山陰虎の尾)
ゴマノハグサ科
サンイントラノオが咲き始めました。島根県のRD(レッドデータ)に指定されているゴマノハグサ科の多年草です。岩場にしがみつくように生きています。花穂をアップでご覧ください。可愛いですよ。
サンイントラノオ

ミヤマウズラ

今、立久恵では、ミヤマウズラが見頃を迎えております。ラン科の植物で、画像には写っておりませんが、地際の葉に鶉の様な斑が現れる事からの和名です。
ミヤマウズラ
ミヤマウズラ(深山鶉)
ラン科

つる(鶴 ・蔓)

今、神戸川の河口近くで「コブハクチョウ」の親子が暮らしておりますが、
コブハクチョウ
コブハクチョウ(瘤白鳥)
カモ目カモ科
画像は雛だけですがちゃんと親もおります。このコブハクチョウ一家の近くに何故か一羽だけ、
マナヅル
マナヅル(真鶴)
ツル目ツル科
「マナヅル」さんがいらっしゃいます。人馴れしているのか、近くによっても平然としているように見えます。誰か餌付けでもしているのかな?

ボタンヅル
ボタンヅル(牡丹蔓)
キンポウゲ科
マナヅルさんの次は、ボタンヅルさんです。「つる」がらみの親父ギャグ・・・失礼。

ヘクソカズラ
ヘクソカズラ(屁糞葛)
アカネ科
本当に気の毒な名前をつけられたものです。花は可愛らしいのに・・・でも、この方が庭なぞにでも生えていようなら、引き抜いてしまう身勝手な私です。

キカラスウリ
キカラスウリ(黄烏瓜)
ウリ科
花びらの先の方が糸状になっているのには、どんな意味があるのでしょう。

八幡湿原

前回の鯉ヶ窪湿原に続いて今回は広島県山県郡北広島町(旧芸北町)の「八幡湿原」の草花をチラッと紹介します。
八幡高原
八幡湿原の近くの田園風景です。田んぼの周りの畦に農家の人が刈り残して下さっている、
ノカンゾウ
ノカンゾウ(野萱草)
ユリ科
ノカンゾウが咲いていました。八重のヤブカンゾウは、普通によく見かけますが、一重のノカンゾウはあまりお目にかかったことがありません。

コオニユリ
コオニユリ(小鬼百合)
ユリ科
山地でもお目にかかるコオニユリさんです。

ツリフネソウ
ツリフネソウ(釣船草)
ツリフネソウ科
花の形も付き方も面白いですね。果実が熟すと僅かな刺激で種を勢いよく弾き飛ばします。これを観るのもおもっせですよ。

コバナノワレモコウ
コバナノワレモコウ(小花の吾木香)
バラ科
湿原に咲く、ワレモコウの仲間。

サギソウ
サギソウ(鷺草)
ラン科
夏の湿原といえば、この方でしょう。

ユウスゲ
ユウスゲ(夕萓)
ユリ科
ユウスゲのこの綺麗な黄色。なぜ、夕方から咲き出すのでせう。

湿地巡り

8月3日(日)良い天気。
どうしても、「鯉ヶ窪湿原」に行きたいと駄々をこねる、おとしぶみスタッフ2名と岡山県新見市へ。
サギソウ
サギソウ(鷺草)
ラン科
夏の湿原に咲く清楚な花は、見れば見るほど好きになる。
オグラセンノウ
オグラセンノウ(小倉仙翁)
ナデシコ科
鯉ヶ窪湿原の代表と云っても過言ではない「オグラセンノウ」。新見市哲西町の町花です。
ビッチュウフウロ
ビッチュウフウロ(備中風露)
フウロソウ科
この方も名花ですね。花びらの脈の模様が素敵。
サワギキョウ
サワギキョウ(沢桔梗)
キキョウ科
背は高いですが、花の形はミゾカクシに似ています。
ミソハギ
ミソハギ(禊萩)
ミソハギ科
昔から「盆花」として、利用されてきました。花穂に水を含ませお供え物にかける風習が禊を思わせる事から、名づけられたそうです。
ヒメナミキ
ヒメナミキ(姫波来)
シソ科
小さくて地味な花ですが、3人いれば誰かが見つける。
チダケサシ
チダケサシ(乳茸刺)
ユキノシタ科
乳茸とは食用になる茸の事で、この茸をチダケサシの茎に刺して、持ち帰った事による由来だそうです。
コバネアオイトトンボ
アオイトトンボ(小羽青糸蜻蛉)
アオイトトンボ科
とても綺麗なこの方は、止まるときに羽を閉じませんでした。

哲西町のお隣、哲多町にも「おもつぼ湿原」があります。此処には自生スズランがあり、スズラン園としても知られています。鯉ヶ窪湿原からそんなに遠くないので行ってみました。
ハッチョウトンボ
ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)
トンボ科
此処ではハッチョウトンボが出迎えてくれました。実に鮮やかな体色ですね。

赤名湿地

少し早いかなと思ったが、サギソウを見たくて「赤名湿地」へ云った。が、結局サギソウには出逢えなかった。
ヌマトラノオ
ヌマトラノオ(沼虎の尾)
サクラソウ科
オカトラノオさんとそっくりなヌマトラノオさん、オカさんと違い、花穂が垂れません。

コバギボウシ
コバギボウシ(小葉擬宝珠)
ユリ科
コバギボウシさんの花被片を透かしてみれば、脈が葉っぱとそっくり。花びらは葉っぱが進化したという事がよく解る。

他にもコオニユリ、ヒツジグサ、ミソハギなどの花を見ることが出来た。

オニヤンマ
オニヤンマ(鬼蜻蜓)
オニヤンマ科
縄張り巡回中に小休止している、オニヤンマ。眼がとても綺麗。

空に向けて

キツネノカミソリ
キツネノカミソリ(狐の剃刀)
ヒガンバナ科
今、山野で目立っているこの方々、名前の由来になった葉っぱは花の時期にはありません。やはり、ヒガンバナの仲間ですね。雌蕊と雄蕊をグイッと差し出して、虫達を誘っています。キツネノカミソリは良く結実するそうです。でも、ヒガンバナは結実しません。

たんぼのまわりで

この時期、たんぼのまわりでは様々な生命を観る事が出来ますね。あなたの近くのたんぼではどんな生命が輝いていますか?
ミゾカクシ
ミゾカクシ(溝隠)
キキョウ科
たんぼの畦や溝にはびこる事から、農家の方には敬遠されるかも知れませんが、花は可愛いのです。正面からアップで見ると鳥が羽根を広げているように見えませんか?
ミゾカクシ
この花も面白いことにひとつの花が雄から雌に変わります。いわゆる性転換ですね。上の画像は雄の時です。花粉を出し切ると、
ミゾカクシ
白い柱頭が出てきて、雌になります。緑色の突起状の物は蜜の在り処を虫に知らせるマーカーです。送粉者(ポリネーター)の仕事ぶりを観てみたいですね。
ミゾカクシ


ツユクサ
ツユクサ(露草)
ツユクサ科
古名は「つきくさ」(着き草)。花弁の青色が「着き」やすい事から、こう呼ばれていました。

ヒシ
ヒシ(菱)
ヒシ科
近くの池には、ヒシが花を咲かせていました。花の傍らには短い尻尾を着けた「若殿様蛙」が。

オオカナダモ
オオカナダモ(大カナダ藻)
トチカガミ科
水路の中にはオオカナダモがびっしりこの方はアルゼンチン生まれだから・・・というわけではないのですが、なぜか雄株だけ帰化していて、栄養繁殖で増えているそうです。

セスジイトトンボ
セスジイトトンボ(背筋糸蜻蛉)
イトトンボ科
オオカナダモの花に掴まり交尾するセスジイトトンボ。イトトンボって本当に「いとうつくし」。