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「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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ハマダイコン

ハマダイコン
ハマダイコン(浜大根)
アブラナ科

今、斐伊川堤防でハマダイコンが花を咲かせています。「栽培大根が野生化したもの」といふ説がありますが、はたして、ハマダイコンの種子を採取して、肥料を与えて育てたら大根のようになるのか?やってみたいものです。
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春 大江高山

このほど、大田市祖式町にある「大江高山」に登ってきました。ルートは山田コース往復です。この日は、天気もよく最高の山歩き日和です。目的の花も、開花していることでしょう。
山田側登山道
登山道は、大江高山を愛する地元の人たちが整備してくださっています。久しぶりに来たら、このような物が設置されていました。まさにその通りですね。
守りませう!


竹林とスギの植林地を抜けると少し急登になります。少し息が上がってきたところに、
ダンコウバイ
ダンコウバイ(壇香梅)
クスノキ科
ダンコウバイが花を付けておりました。先日、見たアブラチャンは花序に柄がありましたが、ダンコウバイには花序に柄がありませぬ。
ダンコウバイ

この山には、ミヤコアオイという名前の植物が割にあって、
ミヤコアオイ
ミヤコアオイ(都葵)
ウマノスズクサ科
この植物を食草とする、ギフチョウをみられる確率の高い山ですが、まだ早かったのか出逢えませんでした。代わりに現れたのが、
アカタテハ
アカタテハ(赤立羽)
タテハチョウ科
タテハ


ゆっくり時間をかけて登ったので、山頂には13時前に到着、少し霞んでいましたが風景を堪能して降りてきました。登山口にだいぶ近づいた所で、ヤマエンゴサクが輝いていました。
ヤマエンゴサク
ヤマエンゴサク(山延胡索)
ケシ科

そうそう、目的の花もたくさん咲いていました。ご覧ください。
ミスミソウ

ミスミソウ

ミスミソウ

ミスミソウ

ミスミソウ

ミスミソウ

ミスミソウ
ミスミソウ(三角草)
キンポウゲ科

ジョウビタキ

ジョウビタキ(♀)
ジョウビタキ(尉鶲・常鶲)
スズメ目ツグミ科

画像は、♀です。もうすぐ、繁殖地へ帰っていきます。元気でね。

春の花々4

クサイチゴ
クサイチゴ(草苺)
バラ科
草苺といふ名前ですが、小低木です。6月ごろ果実が熟すことから、「ワセイチゴ」の別名も。熟した果実は、あっさりとした甘みがあって、えとまっしゃい

シロバナタンポポ
シロバナタンポポ(白花蒲公英)
キク科
市街地では、セイヨウタンポポに押されているけど、少し郊外に出掛けると頑張って咲いています。
シロバナタンポポ


ウマノアシガタ
ウマノアシガタ(馬の脚形)
キンポウゲ科
フクジュソウみたいに、キラキラしています。太陽熱を集めて虫を誘うのかな。有毒植物です。

タチツボスミレ
タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科
タチツボスミレ


トキワイカリソウ
トキワイカリソウ(常磐碇草)
メギ科
形態が不安定な島根半島産のトキワイカリソウです。
トキワイカリソウ


ミヤマカタバミ
ミヤマカタバミ(深山傍食)
カタバミ科
シュウ酸を含む葉っぱで、くすんだ十円玉をこさげると、ピカピカになります。
突然ですが、滑舌の練習です。5回続けて言ってみましょう。
ミヤマカタバミ、ミヤマカタバミ、ミヤマカタバミ、ミヤマカタバミ、ミヤマカタバミ


アセビ
アセビ(馬酔木)
ツツジ科
実際には、馬をはじめ草食哺乳類は食べません。出雲北山の山中でも、鹿が食べないので、アセビが目立つ場所があります。

間合い

アオサギがいたので、少しずつ近寄ってみた。こちらの様子を、じっとうかがっている。
アオサギ

なおも、寄ろうとした時、飛び立とうと前傾姿勢になるアオちゃん。
アオサギ

が、こちらが動きを止めると、くるりと身を翻して対峙する。
アオサギ
アオサギ(青鷺)
コウノトリ目サギ科

一緒に離陸

出雲空港へ、知人を見送りに行った。離陸する機体を撮影していたら・・・、
離陸

離陸

離陸

まぁず、ちょんちょが一緒に離陸 おべたとまっしゃい。そほど。

春の花々3

今日は、ちょっと遠出をしました。この時期、あちらこちらの花が気になります。向かったのは、岡山県新見市です。この辺りは吉備カルスト台地と呼ばれ、セメント工場が多いです。さて、先ず逢いに行ったのは「ホソバナコバイモ」。
ホソバナコバイモ
ホソバナコバイモ(細花小貝母)
ユリ科
中国地方で見られるコバイモの仲間で、島根県にも自生地があるそうです。
ホソバナコバイモ
イズモコバイモに比べ、花がスマートですね。此処は、軽自動車がやっと通れるような細い道沿いにたくさん咲いています。地元の人はあまりこの花の存在を知ってなく、保護管理もされていません。ただ、ホソバナコバイモが地上から姿を消した後、何も知らずに、草刈が行われ、それが良い生育環境を整えているようです。

ずっとしゃがみ込んでいたので、背伸びをして近くを見回すと、日当たりがいい所で、この方がこんにちは。
アマナ
アマナ(甘菜)
ユリ科
和名は、地中の丸い鱗茎が食用になり、甘みがあることに由来します。日が当たると花被片が開きます。
アマナ


次に向かったのも、狭い道沿いのお花畑です。此処は、花を求めて訪れる人が、多い処です。
ケスハマソウ
ケスハマソウ(毛州浜草)
キンポウゲ科
此処のお花畑ののなかで、いちばん多く見られるのが、ケスハマソウです。ミスミソウの仲間です。モデルの方は、岩のわずかな裂け目に根付いていました。
ニリンソウ
ニリンソウ(二輪草)
キンポウゲ科
花がひとつだけど、二輪草です
サンリンソウではない
蕾が三つあるけど、二輪草です

アズマイチゲ
アズマイチゲ(東一華)
キンポウゲ科

ちゃん

「ちゃん」といっても、「子連れ狼」で大五郎が父親を呼ぶときではない。漢字で瀝青(チャン)と書く。ピッチやコールタールのことである。なんの話かといえば、アブラチャンという木の名前が気になっていたので調べたら、種子や樹皮から油を採り灯火に使ったことに由来するそうだ。
アブラチャン
アブラチャン(油瀝青)
クスノキ科

同じクスノキ科のダンコウバイもこの時期、似たような花を咲かせるが、花序に柄があるほうがアブラチャンです。
アブラチャン
花も名前も、可愛らしい。

春の花々2

昨日は、石見部のイズモコバイモ自生地の様子をUPしたので、本日は出雲部の自生地の様子を・・・。
出雲コバイモ
この場所は日当たりがよく、他の草も繁茂している。その中で一生懸命花を咲かせている。この付近で花をつけている個体は10株ほど。

近くを散策すると、他の方々にも出逢えた。やはり此処は暖かいのだろう。
ミヤマキケマン
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)
ケシ科

イチリンソウ
イチリンソウ(一輪草)
キンポウゲ科

シャク
シャク(杓)
セリ科
シャクさんは、新芽を茹でて和え物にしたり、天ぷらにしても良いです。

ヒメウズ
ヒメウズ(姫烏頭)
キンポウゲ科

ニワトコ
ニワトコ(庭常)
スイカズラ科
この方も、山菜として有名ですね。

ヤマエンゴサク
ヤマエンゴサク(山延胡索)
ケシ科
エンゴクサではありませぬ、念のため。

ヤマブキ
ヤマブキ(山吹)
バラ科
この華やかな色をみると、春だな~。

春の妖精

早春の林床を彩る草花たち、その中でも「イズモコバイモ」には惹きつけられる。自生地が島根県の限られた地域にしかないというのも、大きな理由だが、地味だけど気品のある花を下向きにつけた、その姿に惚れ込んで毎年、逢いにいくのだ。
スギの下で
イズモコバイモ(出雲小貝母)
ユリ科

イズモコバイモという和名がつけられているが、残念ながら、出雲部の自生地は、盗掘の憂き目にあったりで、個体数の減少が見られる。石見部の自生地は保護管理されているおかげで、個体数が多い。川本町の自生地は「イズモコバイモ祭り」を開催し、観察会も行っているので有名だが、その他にも良い自生地があるのだ。今年は開花株が多い。
ちょっと失礼
ちょっと失礼して、下から覗かせてもらう。どんな虫が訪れるのだろうか。

イズモコバイモ

この林床には、ミヤマカタバミも沢山咲いている。この花も好きな花だ。
ひさしぶりだね
イズモコバイモとミヤマカタバミのツーショット。なにやら1年ぶりの再会に積もる話がありそうな、二人です。