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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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稲佐の浜で

6月2日(木)
仕事帰りに大社町の「稲佐の浜」に、立ち寄った。 この時期咲く海浜の花とそれに群がる蝶を見る為だ。
では、まず花から。


スナビキソウ
スナビキソウ(砂引草)
ムラサキ科

激しい降雨があった後らしく、結構砂まみれの株が目立った。この砂浜には、小規模であるが、群落がある。 痛んだ花が多かったが、まだこれから咲くであろう蕾も多く見られた。 
スナビキソウ



この「スナビキソウ」の群落に群がる蝶は、
アサギマダラ
アサギマダラ(浅葱斑)
チョウ目タテハチョウ科

何年か前には乱舞する様をみたのだが、時間帯が遅かったのか、それとは違う要因なのかわからなかったが、一頭が「スナビキソウ」で吸蜜?を始めた。
「吸蜜」?としたのは、以前に植物体の傷ついた箇所から染み出る汁を吸う行為を見かけたからなのだが、今日も同じ行動が見られた。
アサギマダラ
踏みつけられて傷んだ「スナビキソウ」に口吻を伸ばす「アサギマダラ」
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北の原キャンプ場では

北の原キャンプ場で写した(5月31日)植物画像です。


エゴノキ

エゴノキ
エゴノキ
エゴノキ科



ハナニガナ
ハナニガナ(花苦菜)
キク科



ツルウメモドキ

ツルウメモドキ
ツルウメモドキ(蔓梅擬)
ニシキギ科



ヤマツツジ

ヤマツツジ
ヤマツツジ(山躑躅)
ツツジ科

今年の「フデリン」

今年の北の原の「フデリンドウ」は、ほぼ花の時期が終わり、結実して種子を撒き散らした株が、多く見られるようになりました。
3月24日に確認してから、ふた月にわたる観察ももうじき終わりを迎えます。



フデリン
3月24日、たまたま通りがかったら、 出ちょったすこ。



フデリン
3月25日、突然の雪に埋もれたとまっしゃい。



フデリン
4月17日、花芽が分かーやになってきたずね。



フデリン
5月2日、固い蕾を確認。



フデリン
5月12日、撮影。



フデリン
5月31日、雨滴により、種子を散布すべく、こんな姿になってます。

北の原キャンプ場では

エゴノキ

エゴノキ
エゴノキ
エゴノキ科

「エゴノキ」の花が咲き出しました。 風雨が強くならない早朝に撮影しました。出雲地方では、「チナイ」「チナエ」と呼ぶそうです。



ツルアジサイ

ツルアジサイ
ツルアジサイ(蔓紫陽花)
ユキノシタ科

「ツルアジサイ」のタワー?ツリー? 壮観です。

三瓶山麓の花々 24

ここ2日間で撮影した、三瓶北の原の花々をアップします。


ヤマボウシ
ヤマボウシ(山法師)
ミズキ科

まだ、花は咲いていないけど・・・・・。


ヤブデマリ

ヤブデマリ
ヤブデマリ(藪手毬)
スイカズラ科

サヒメルのすぐ近くで。


タニウツギ
タニウツギ(谷空木)
スイカズラ科

北の原キャンプ場で。


ミズキ
ミズキ(水木)
ミズキ科

サヒメル新館の近く。


タニギキョウ
タニギキョウ(谷桔梗)
キキョウ科

北の原キャンプ場で。


キクムグラ
キクムグラ(菊葎)
アカネ科

サヒメル回廊下で。


キンラン

キンラン
キンラン(金蘭)
ラン科

ふっふっふ・・・・・。


ササバギンラン
ササバギンラン(笹葉銀蘭)
ラン科

ふっふっふっふ・・・・・。


カナビキソウ

カナビキソウ
カナビキソウ(鉄引草)
ビャクダン科

草原で。 初めて出逢った。「半寄生植物」で、自身でも葉緑体を持ち光合成をし栄養を作っていますが、根を周囲の草の根に絡ませて栄養を横取りもしています。


カキツバタ

カキツバタ

カキツバタ
カキツバタ(杜若、燕子花)
アヤメ科

からころも きつつなれにし つましあれば
          はるばるきぬる たびをしぞおもう

雨中の仏経山を歩く 2

5月23日(月)
山頂手前の「カマツカ」を堪能して(15分くらい)、山頂へ。 

山頂から
雨に煙る出雲市街を眼下に


雨足は強くなったり弱くなったり、あがることはなさそうだ。 山頂から少し南西に下ったところにアンテナが立ち並んでいる。 その方面に道があるので少し歩いてみる。


ヤマウルシ
ヤマウルシ(山漆)
ウルシ科

私は以前、「ツタウルシ」にかぶれたことがあるので、おそらくこの「ヤマウルシ」にも弱いだろう。 雨の日は特に近寄りたくないのだが。


ウラジロノキ
ウラジロノキ(裏白の木 )
バラ科

撮影しやすい位置に花をつけていたのに、もう少し早く来ていたのなら、と、思うのみ。


さて、引き返す事にしますか。 


ナラガシワ
ナラガシワ(楢柏)
ブナ科

「ナラガシワ」の大きな葉っぱを見つけたので、探してみると少し膨らみだしたドングリが、見つかりました。「ナラガシワ」のドングリは結実した年の秋には成熟する一年型です。


ナワシログミ
ナワシログミ(苗代茱萸)
グミ科

今が旬の「ナワシログミ」の果実ですが、数が少なかったので食べるのはやめときます。


民家が見えるところまで降りてきたら、登山道上に「アオスジアゲハ」が落ちていた。登る時には見なかったので、まだ生きているのではとつついてみたら、どうにか足を動かす。かなり弱っていた。 道の傍らの葉っぱの下にぶら下げてやる。
アオスジアゲハ

アオスジアゲハ
アオスジアゲハ(青条揚羽)
チョウ目アゲハチョウ科



車のところまで戻ってきた。 直ぐ近くの道端に青紫色の花が見えていたので近寄ってみる。確か以前にもこの時期、見たような記憶がある。

ナヨクサフジ
ナヨクサフジ(弱草藤)
マメ科

ヨーロッパ生まれの帰化植物です。 すごく鮮やかな花が群がって見えるので見落とす事はまずないでしょう。 
ナヨクサフジ

すごく美味しそうに見えた果実。 ソラマメ属ですって。


雨具は羽織っていたが、すっかり濡れてしまったので、車のリヤドアの下で総着替えして、帰った。 民家の方々、見苦しいモノが見えてたら御免なさい。

雨中の仏経山を歩く 1

5月23日(月)
5月4日(水・祝)に開催された、「島根県自然観察指導員連絡協議会」の総会及び「仏経山観察会」には、都合により参加出来なかったが、参加したS君から、「カラスシキミ」があるとの情報を得て、雨中ではあったが、久しく登っていない「仏経山」を歩いた。

出雲から南部広域農道(通称「ロマン街道」)を東進し、山陰道斐川I.C手前約100mで右折(案内板あり)300m位道なりに進むと民家の前に着く。 道の脇に駐車して民家の裏手に回りこむ道を歩き出す。道はやがて竹林の中へ(道標あり)。
と、足元に薄紫色の花が見えた。

デワノタツナミソウ

デワノタツナミソウ

デワノタツナミソウ
デワノタツナミソウ(出羽の立浪草)
シソ科

下唇弁に紫斑がないので、「デワノタツナミソウ」です。湿り気のあるところがお好みです。   では。


竹林はほどなく終わり、雑木林にはいる手前、一旦、笹原状のところを歩くが、そこで地味な色合いの「ちょうちょ」に出逢う。
ヒメウラナミジャノメ

ヒメウラナミジャノメ
ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)
チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科

撮影した時点では、ジャノメチョウの仲間ぐらいのことしか、わからなかったが、帰って調べると「ヒメウラナミジャノメ」という種でした。普通に見られる種でした。


しばらく進むと道が二手に分かれており、登山道ではないと思われるほうへ行くと30mばかりでため池にでる。水辺の木々の枝には「モリアオガエル」の卵塊がたくさん見られた。
登山道に戻り、登っていく。照葉樹林の中の薄暗い道だ。また道が二手に分かれる。登山道は右に曲がってゆく。左(というか直進)へ行くと中電の管理道らしい?



コツクバネウツギ
コツクバネウツギ(小衝羽根空木)
スイカズラ科

「コツクバネウツギ」の花は登山道沿いで一番多く見ることが出来た。


この時期、樹に咲く花でおさえたい一つに「カマツカ」がある。すぐ近くの「高瀬山(城址)」でたくさんの花を見たことがあるが、此処にもたくさんある。ただし、見頃は過ぎて傷んだ花が多くまた、風も邪魔して思うように撮影できない。登山道には所々「カマツカ」の花被片が落ちている。「エゴノキ」の花もたくさん落ちている。


イワガラミ
イワガラミ(岩絡み)
ユキノシタ科

まだ固い蕾と小さい装飾花が可愛らしい。


ガンピ
ガンピ(雁皮)
ジンチョウゲ科

「ガンピ」も高瀬山でたくさん見ました。
「ガンピ」は、「コウゾ」「ミツマタ」とともに和紙の良質な原料となる樹木です。「ガンピ」の樹皮は雁皮紙(がんぴし)という和紙の原料になります。昔はこの雁皮紙を「斐紙(ひし)」、その原料を「紙斐(かみひ)」と呼んでいました。この「かみひ」が転訛して「ガンピ」になったそうです。



ヤマボウシ
ヤマボウシ(山法師)
ミズキ科

開花前の「ヤマボウシ」もたくさん見ることが出来ました。この画像のように苞に紅が入っている物も見うけられました。


ツクバネウツギ
ツクバネウツギ(衝羽根空木)
スイカズラ科

この画像では5枚の萼片のうちの一つが小さくみえますが、実際は5枚すべて同等です。(5枚の萼片のうちの一つが小さいと「オオツクバネウツギ」)


タカノツメ
タカノツメ(鷹の爪)
ウコギ科

この花も登山道に落ちていたので、見上げると目の前にありました。


カマツカ

カマツカ
カマツカ(鎌柄)
バラ科

山頂手前に、磐座(いわくら)らしき石があり、そこの脇に生えていた「カマツカ」は比較的傷んだ花が少なかったので、モデルになってもらいました。


続きは明日。

姫逃池のトンボ

三瓶山北の原の姫逃池では、ようやくカキツバタが開花しだしてきて、カキツバタ祭りに間に合ったようです。
まだ、カキツバタは撮影していませんが、活動を始めだしたトンボたちの画像です。



アジアイトトンボ
アジアイトトンボ ♀ 幼(亜細亜糸蜻蛉)
イトトンボ科



アジアイトトンボ
アジアイトトンボ ♂ (亜細亜糸蜻蛉)
イトトンボ科



ホソミオツネントンボ

ホソミオツネントンボ

ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボ ♂ (細身越年蜻蛉)
アオイトトンボ科

ホソミオツネントンボ
連結産卵中のホソミオツネントンボ

大万木山、渓谷コースで撮影した植物

5月17日(火)
一昨日、昨日の疲れでいつもより遅く起きた休日の朝、やはり天気が良いのでうずうずしてくる。 「そうだ、大万木山へ行こう」

渓谷コースの登山口から歩き出したのが、10:44。 
沢の音が心地よく響き、様々な樹々の新緑、いつしか、足取りも軽くなってきて、ありきたりだが「最高」な気分。

「サワハコベ」「ユキザサ」「タチカメバソウ」「チゴユリ」などの白色系の花が目立つ。合間に「オオタチツボスミレ」や「トキワイカリソウ」が彩を添える。

「龍門滝」の辺りから沢を離れて、やがて登山道はつづら折に。「イワカガミ」「ウスギヨウラク」「コミネカエデ」「ハウチワカエデ」「ムシカリ」などの花々。

やがて、稜線の縦走路に出た。 右へ行くと草峠(くさんだわ)を経て琴引山へ、左は大万木山頂だ。
山頂まで800mを切ったところでなにやら雷鳴らしきものが聞こえた。少し黒い雲も寄ってきている。 うーん、「サンカヨウ」に出逢いたかったが、引き返すことにした。 しばらく、下ってから空を見上げると黒い雲は去っていて、眩しいくらいの青空が見えていた。
「サンカヨウ」との出逢いは来年の楽しみにとっておこう。



クマシデ
クマシデ(熊四手)
カバノキ科

渓谷コース、位出谷駐車場の傍らにて。雄花序。



ユキザサ
ユキザサ(雪笹)
ユリ科

登山道に入って間も無く出現。



タチカメバソウ
タチカメバソウ(立亀葉草)
ムラサキ科

沢沿いにたくさん出現。



アサクラザンショウ
ヤマアサクラザンショウ(山朝倉山椒)
ミカン科

龍門滝の近くで撮影。上部の枝には棘がない。



シロバナニシキゴロモ
シロバナニシキゴロモ(白花錦衣)
シソ科




ハクウンボク
ハクウンボク(白雲木)
エゴノキ科

柔らかくて気持ちいい葉っぱ。



コシアブラ
コシアブラ(漉油)
ウコギ科

まさに食べごろの葉っぱ。



タカノツメ
タカノツメ(鷹の爪)
ウコギ科

これもいけるそうな。



ウスギヨウラク
ウスギヨウラク(薄黄瓔珞)
ツツジ科

ここには、まげにあーずね。



イワカガミ

イワカガミ
イワカガミ(岩鏡)
イワウメ科

株数は多くない。



ハウチワカエデ
ハウチワカエデ(羽団扇楓)
カエデ科




ツノハシバミ
ツノハシバミ(角榛)
カバノキ科

稜線にて。



ムシカリ
ムシカリ(虫狩)
スイカズラ科

甘い匂い、放出中。

山頂に咲くカタクリに逢いに 2

5月16日(月)
これまで、こんな遅い時期にカタクリを見に、船通山へ登ったことは無かったが、ピークを過ぎて傷んだ花が多かったとは言え、満足の花山行であった。



ムシカリ
ムシカリ(虫狩)
スイカズラ科

まだ花が開いていないため、いい香りは漂っていません。よって虫たちも集まっていません。


ナナカマド
ナナカマド(七竈)
バラ科

中心の蕾を守るように広げた新葉が、健気に見えた。 花が咲く頃にもう一度、逢いに来ようか。


ウスギヨウラク

ウスギヨウラク

ウスギヨウラク

ウスギヨウラク

ウスギヨウラク
ウスギヨウラク(薄黄瓔珞)
ツツジ科

別名「ツリガネツツジ」。 この淡い色彩が素敵で、この時期この方は外せない。


クマシデ
クマシデ(熊四手)
カバノキ科

葉身はスリムで葉脈は綺麗に平行に並びます。 シデのの仲間で最も美しいと思います。


トチノキ
トチノキ(栃の木)
トチノキ科

大きな花序をつける「トチノキ」、開花すると壮観である。 掌状複葉の大きな葉も美しい。


コタチツボスミレ
コタチツボスミレ(小立坪菫)
スミレ科

淡い色が素敵な3人娘といったところでしょうか?  でも後ろにもう一人いらっしゃるんです。  撮影しようとしていたら、「ビロードツリアブ」が何処からかやってきて、三つの花から吸蜜していきました。


スミレサイシン
スミレサイシン(菫細辛)
スミレ科

さすが船通山、最新の「スミレサイシン」を見ることが出来ました。


サンインシロガネソウ

サンインシロガネソウ

サンインシロガネソウ
サンインシロガネソウ(山陰白銀草)
キンポウゲ科

飛沫を浴びるようなところでも平気。陽の光を浴びて輝いていた。


トキワイカリソウ
トキワイカリソウ(常盤碇草)
メギ科

この方々もやっと咲き出したところです。


アケビ
アケビ(木通)
アケビ科

駐車場の近くの「ミズキ」に登りついていた。 可愛らしい蕾。


「キクザキイチゲ」は開花していたが、花の傷んだものばかりで、撮影は差し控える事にした。