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「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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立久恵峡にて 9

6月1日(火)
久方ぶりに立久恵峡を訪れてみた。 自宅から車で20分もかからないのに。 自分の好きな観察フィールドなのに。 私の記憶が確かならば、3月半ばに「アオイスミレ」さんに逢いに行って以来だろうか? あるホームページに「イワギリソウ」の写真が出ていたから、逢いに行きたくなったのだ。


立久恵峡
少し散策すると汗ばむほどの好天気。きもちいいね~。


ヤブヘビイチゴ

ヤブヘビイチゴ
ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)
バラ科
この方が茂っているところへガサゴソ入っていけば、蛇も出てくるかもしれません。それこそ「やぶへび」だ~

コナスビ
コナスビ(小茄子)
サクラソウ科
この方の果実を見たことはありますか? 以前見かけたとき、「茄子」に似てるかな~?と、思いましたが・・・。 また、撮影しておきます。

ミヤマハコベ
ミヤマハコベ(深山繁縷)
ナデシコ科
遠目でみたとき、岩棚から何がぶら下がっているのか分かりませんでしたが、近寄ってみて「ミヤマハコベ」さんだと分かりました。

キツネノボタン

キツネノボタン
キツネノボタン(狐の牡丹)
キンポウゲ科
下側の画像に注目してください。痩果の先がくるっと巻いていますね。「ケキツネノボタン」さんは、ほとんど巻きません。

ヤマムグラ

ヤマムグラ
ヤマムグラ(山葎)
アカネ科
花は直径3mmくらいです。手裏剣みたいに見えました。 
手裏剣 シュッシュッシュッシュシュ~赤影は行く~  古いなぁ~。


ヨツバムグラ

ヨツバムグラ
ヨツバムグラ(四葉葎)
アカネ科
これまた、ちっちゃい花をつけています。しかも薄暗いところにいらっしゃるので、手持ち撮影は 「きびしいー

オヤブジラミ
オヤブジラミ(雄薮虱)
セリ科
花は見損ないましたが、この果実はよく目にします。いわゆる「ひっつき虫」のひとつです。

ユキノシタ

ユキノシタ
ユキノシタ(雪の下)
ユキノシタ科
この可愛い模様を目指して、ちっちゃい蜂の仲間が訪れていました。

イワギリソウ
イワギリソウ(岩桐草)
イワタバコ科
五百羅漢像のところで、ふと紫の花が目に飛び込んできました。 羅漢像の足元に「イワギリソウ」さんがっ ここなら、盗掘される心配はないのかな? でも、いままで、此処にあることに気づかなかった。

ミズタビラコ
ミズタビラコ(水田平子)
ムラサキ科
ムラサキ科の花は、形がどれもよく似ています。 「ミズタビラコ」さんの花は、直径3mm程度。 この方の花序は最初はくるっと渦を巻いているような形で、花序の元のほうから順次咲いていく。(キュウリグサさんもそうですね。)
ミズタビラコ
見事な群生


オニタビラコ

オニタビラコ
オニタビラコ(鬼田平子)
キク科
「田平子」つながりと言うわけではありませぬが、すぐ脇に咲いていらっしゃったので。

トウバナ
トウバナ(塔花)
シソ科
花序が茎の先端で塔のようにつくことからの命名です。さて画像のモデルになった方は、あとどれくらい高くなるでせうか?

オオメノマンネングサ
オオメノマンネングサ(大雌の万年草)
ベンケイソウ科
さて、とっておきの岩場に攀じると「オオメノマンネングサ」さんが咲き出していらっしゃいました。島根県固有種です。 どうやら、中心の花が最初に咲いて、周辺の花へと開花していくようですね。しかも、中心の花だけ花弁が5枚で、後の花は花弁が4枚?

イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
シソ科
此処の岩場には「イブキジャコウソウ」さんもいらっしゃいます。この時期は最高のお花畑になりますよ。(他の時期も最高です。)

クサイチゴ
クサイチゴ(草苺)
バラ科
岩場を降りて対岸にやってきました。足元には「クサイチゴ」さんが、美味しそうな果実を準備中。

イワギリソウ
この岩壁が、「イワギリソウ」さんの主な群生地ですね。 盗掘により、高い場所にしかありませんが、少しずつ下のほうにも株が戻ってきています。

ホタルブクロ
ホタルブクロ(蛍袋)
キキョウ科
この花の中に蛍を入れて、提灯のようにもって歩けたらなぁ~。

キュウリグサ

キュウリグサ
キュウリグサ(胡瓜草)
ムラサキ科
なんて、キュート 道端の草なのに。

ノヂシャ
ノヂシャ(野萵苣)
オミナエシ科
こないだ静間の海端で見ていたからすぐにそれと分かりました。結構外来の植物が此処にもあります。

ウシハコベ
ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科
だいぶ視力が衰えたのでせうか。花柱の数が数えづらくなりました。ルーペに頼らなければ、5本数えられなかった。(哀)

バイカウツギ
バイカウツギ(梅花空木)
ユキノシタ科

駐車場まで戻ってくると、来たときには気づきませんでしたが、金網の間から「バイカウツギ」さんが、呼びかけてくれたので撮影する事ができました。 呼び止めてくれて『ありがとう
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蒲公英調査の合い間に 6

今日も蒸し暑い一日でした。蒲公英調査の途中で雨にも降られましたが、収穫もあり、まずまずの一日でした。

ウワミズザクラ
ウワミズザクラ(上溝桜)
バラ科


サカハチチョウ
サカハチチョウ(逆八蝶)
鱗翅目タテハチョウ科


ヒトリシズカ
ヒトリシズカ(一人静)
センリョウ科

三瓶山の麓にて

ツタウルシ
ツタウルシ(蔦漆)
ウルシ科
芽吹きの季節、木漏れ日に輝く若葉は美しいものです。たとえ皮膚の弱い人に嫌われていても・・・。
そうだよね?「ヤマガラ」さん。

ヤマガラ
ヤマガラ(山雀)
スズメ目シジュウカラ科

思わぬ景色

三瓶山

今日は朝から雪模様。三瓶北の原には、10cm~15cmの積雪。夕方には晴れてきて、夕焼けに染まった三瓶山。

原点を見つめる一日

本日は画像はありません。
パソコン内のファイル整理をしていたら、私が自然保護活動に関わろうと思い立った(「背中を押してくれた」)ファイルを見つけました。それは故筑紫哲也さんの「ニュース23」のなかで、倉本聡さんが「詩」という形で紹介されたものでした。その「詩」が気になった私はインターネットで検索し、ある国際会議の基調講演であることがわかりました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、紹介させてください。


1992年 5月3日
モントリオール国際環境会議

基調講演 インド代表  サンダルラル・バフグナ師
(枯れ木のような、インドの老人が穏やかに話し始めた)

私たちは「チプコ」とよばれている
チプコというのは「抱きつく」という意味
私たちは木が伐られるとき 伐られないように木に抱きつく
そして木と共に実際に伐られすでに二百人の仲間が死んだ

今、私たちの森にあなた方の国から
沢山の人が来て
沢山の木を伐り
沢山のダムを作ろうとしている
ダムを作ると森が沈み私たちはこれ以上、生きていけない

こういう事が行われないように
私たち十万人の「チプコ」は
一緒に水に沈む覚悟をした

はっきり言う よく聞いて欲しい
私たちは決して貧しくない
私たちは豊かだ 私たちは何も欲しくない
ダムも 電気も お金も

あなた方は変わった
あなた方は経済という宗教にとりつかれてしまった
あなた方の神様はお金 儀式は開発 生贄は地球
あなた方の神様からの贈り物は飢えと公害と戦争
私たちは開発を望んでいない
開発は自然を殺すこと
一時の富をもたらすが永遠の生活と幸せを失う

私たちは幸せを求めている
それには少しの土地と 少しの水 少しの食べ物で充分だ
幸せはお城から来るのではなく 自然の中に既にある
悩みは欲の中にあり 幸せとは欲を捨てること
あなた方はどうしてそんな当たり前のことを忘れてしまったのか
あなた方はこれからどこへ行くのか
Yes to life! No to death!


この演説は非常に感動を呼んだ。この人はダム開発に反対し45日間の服役で衰弱していたが、穏やかな笑顔が印象的だった。

ふたご座流星群

オリオン座と冬の大三角

今日のAM1:00~2:00にかけて出雲上空は雲間から星空が覗いていました。流星も10個以上見ることが出来ました。そのときオリオン座と冬の大三角がとても輝いて綺麗でした。

秋から冬へ

もみじ

もみじ

もみじ

もみじ


野山を鮮やかに染めた紅葉の季節も終わりを告げ、木々は葉を落とし来る厳しい季節への準備を進めています。

7~8月の画像 4

ボタンヅル
ボタンヅル(牡丹蔓)
キンポウゲ科
クレマティス属に入るボタンヅル、ですから葉柄を上手くひねって他の物にからみつきます。

ハグロソウ
ハグロソウ(葉黒草)
キツネノマゴ科
葉っぱが暗緑色なので、ついた名前でそうです。2枚花弁のユニークな花の形状です。

イワタバコ
イワタバコ(岩煙草)
イワタバコ科
この画像には写っていませんが、葉っぱの形状が煙草の葉っぱに似ている事から名づけられました。もちろん煙草にはなりませんが、若葉は山菜として食する事が出来るそうです。

コアカソ
コアカソ(小赤麻)
イラクサ科

アカソやクサコアカソに似ていますが、茎が木質です。れっきとした樹木なのです。

メヤブマオ
メヤブマオ(雌藪苧麻)
イラクサ科
アカソとヤブマオの自然交雑種。

オニドコロ
オニドコロ(鬼野老)
ヤマノイモ科
昔は、根っこを灰汁で煮て水にさらし調理していたそうですが、根っこを細かく砕き渓流に流し、魚を麻痺させ捕らえる魚毒としても使われたとか。

ヤマノイモ
ヤマノイモ(山芋)
ヤマノイモ科
こちらは、自然薯です。いうまでもなくごっつぉです。

7~8月の画像 3

ヒメヤブラン
ヒメヤブラン(姫藪蘭)
ユリ科
ずっと、この方に逢ひたいと思っていました。ヤブランみたく花をたくさんつけませぬ。小さい草花です。

スズサイコ

スズサイコ
スズサイコ(鈴柴胡)
ガガイモ科
この方は、早朝に開花し日が当たる頃には閉じ始めるそうです。実際に観察したいです。


いずれの花も、三瓶北の原にて撮影しました。

7~8月の画像 2

オトギリソウ
オトギリソウ(弟切草)
オトギリソウ科

オトギリソウには、成分としてタンニンが多く含まれていますが、特有なものとして黒紫色素のヒペリシンが知られています。ヒペリシンは紫外線を強く吸収して、生体内における光化学反応を異常に促進するものです。
オトギリソウを食べた牛や馬が太陽光線に当たると、強い皮膚炎を起こし、脱毛しますが、これがヒペリシンの作用と考えられます。
また、マウスにオトギリソウを与える実験では暗所では正常なマウスが日光に当たると急に痙攣(けいれん)を起こして死んでしまいます。これもヒペリシンの作用と考えられます。
(http://www.e-yakusou.com/yakusou/090.htmより、転載)
そうなんですか~


クサアジサイ
クサアジサイ(草紫陽花)
ユキノシタ科
装飾化は3枚の萼片から成っていて、繊細な造りの両性化と絶妙なマッチングです。

イヌトウバナ
イヌトウバナ(犬塔花)
シソ科
可愛らしい小花を沢山つけていました。花色の為か、清楚に感じられました。

フシグロセンノウ
フシグロセンノウ(節黒仙翁)
ナデシコ科
いつもながら、はっとするほど鮮やかなオレンジ色。雨に濡れて艶やかに。

ツリフネソウ

ツリフネソウ
ツリフネソウ(釣船草)
ツリフネソウ科
この花を観察していると、必ずハナバチの仲間が花に潜り込む姿を観る事が出来ます。ユーモラスな動作が見られます。