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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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那岐山

4月30日(木)
鳥取県八頭郡智頭町と岡山県勝田郡奈義町の境に鎮座する「那岐山」。10数年前に山で知り合った倉敷の人から話を聞いて以来、行きたくて、歩きたくて、でも機会にめぐり合えなかった。
今回、「おとしぶみ山岳部」のメンバーSから計画を聞いたとき、即座に参加の返事をしたのは言うまでもない。

9時を少しまわった頃、智頭町の登山口駐車場に着くが、すでに満車状態。道路の脇に停める。ここから西仙コースの登山口を目指して沢沿いの林道歩きだ。

沢
この林道は沢沿いであるためか、非常に湿っていて羊歯好きSの熱中時間の始まりだ。そういう私も猫の目草の仲間を見つけて狂喜乱舞。
マルバネコノメソウ
マルバネコノメソウ(丸葉猫の目草)
ユキノシタ科
「マルバネコノメソウ」は、初めてお目にかかった。地味で小さい花だ。でも印象に残る。

暫く歩くと西仙コース口に着く、これより山道らしい道になる。此処も暫く沢沿いを歩く。ここでも苔むした岩の上に猫の目草の仲間。
タチネコノメソウ
タチネコノメソウ(立猫の目草)
ユキノシタ科
前出の「マルバ・・・」よりも更に小さな花をつける「タチネコノメソウ」。これも初見。

何回か渡渉を繰り返して進むとカツラの大木が現れる。株元は空洞ができている。
カツラ

カツラの大木を過ぎると道は沢から離れてゆく。ふと上を見上げれば、「ホンシャクナゲ」だ。
ホンシャクナゲ
ホンシャクナゲ(本石楠花)
ツツジ科
とても鮮やかな花色に興奮(私は丑年ではない)した。実を言えば自生の「ホンシャクナゲ」も初めて見る。

まだ新築の匂いがするような「馬の背小屋」を過ぎると足元にイワカガミに似た葉っぱが沢山。「イワウチワ」の群落だ。
イワウチワ
イワウチワ(岩団扇)
イワウメ科
「岡山森林公園」で初めて見たが、此処にもあったのだ。しかも株数は桁違いに多い。

鎖が設けてある急勾配を攀じると「イワウチワ」は姿を消す。

続きは後日に。
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船通山にて

4月24日(金)
また大好きな花が山頂を染め上げる季節がやってきた。その花は日差しと気温が開花のポイント。花被片がゆっくり時間を掛けて開いていく様を観るためには、そのポイントを見定めて向かわなければならない。

船通山の麓、横田の鳥上で気温3℃。少し寒いが、今日はしっかり晴れるはず。
麓から望む

亀石コースの駐車場をスタートしたのは5時38分。様々な鳥のモーニングコールと沢の音を聞きながら歩くのは清々しい。

足元を彩る花々は、下山中にゆっくり見ることにして先を急ぐ。最近にない早いペースに気温は低いのだが汗が噴き出してくる。

水平道の途中で、朝日を受けて輝いて見えたのは「ハウチワカエデ」。

ハウチワカエデ
ハウチワカエデ(羽団扇楓)
カエデ科

水平道が終わり、また登りが始まると鳥上コースと合流地点まで僅かだ。木道が見えてきて、その周りから私の大好きな花が顔を現す。

山頂に着いたのは、6時34分。もちろん誰もいない。見回すと360度視界が良い。大山が良く見えている。

山頂からの眺め

山頂からの眺めを楽しんでいたら、ものめずらしい物を見に来たかのように「シジュウカラ」。
シジュウカラ
シジュウカラ(四十雀)
スズメ目シジュウカラ科

さて、大好きな花とゆっくり挨拶を交わそう。まだ目覚めていない花が多いのだが。8時近くになって、少し蕾の先が動き出した。

日差しはだんだん強くなっているように感じるが、気温はさほど上がらない。私がカメラを向けた株は、いっこうに開こうとしない。

十時近くになってようやく、花被片が反り返る花が出てきはじめた。

カタクリ
カタクリ(片栗)
ユリ科

しかし、花被片が開いていく様子を写そうと固定したカメラの前の株は僅かに開いただけだ。
お昼近くまでねばったが、上手く撮れなかったのであきらめて山頂をあとにする。


下山中の沢沿いで、「また来てね」と「ミソサザイ」に送られて駐車場へ戻った。
ミソサザイ囀り
ミソサザイ(鷦鷯)
スズメ目ミソサザイ科

大江高山

4月11日(土)
大田市祖式町と大代町にまたがって聳える「大江高山」は、菫の山だ。この時期、この山で見ることの出来る菫の仲間は、「アカネスミレ」「アケボノスミレ」「オオタチツボスミレ」「シハイスミレ」「スミレサイシン」「タチツボスミレ」「ナガバタチツボスミレ」「ヒゴスミレ」などなど。菫の種類の多さで他の山の追随を許さない。

その菫達を見るために集まったメンバーは5人。ルートは急登の飯谷コースから登り、山田コースへ降りる定石?。まず、山田側へ車を置くために登山口近くまで行ったが、駐車スペースは、すでに満車。県外ナンバーも多い。少し引き返し、道端へ駐車する。他の車に乗り、飯谷コース登山口へ移動。飯谷コースは、急登のためか駐車場に車は無かった。

この駐車場は、「山辺八代姫命神社(やまべやしろひめのみことじんじゃ)」の駐車場だが、登山者の車も停めることが出来る。

神社に向かって参道を登って行くと、参道脇に「ヤマルリソウ」と「ヒトリシズカ」が、こんにちは。

ヤマルリソウ
ヤマルリソウ(山瑠璃草)
ムラサキ科

ヒトリシズカ
ヒトリシズカ(一人静)
センリョウ科


神社の周辺には「イズモコバイモ」が数株。中にはまだ花をつけているものもあった。

神社の裏手から、本格的な登山道となる。足元には「ニシノホンモンジスゲ」がたくさん。

ニシノホンモンジスゲ
ニシノホンモンジスゲ(西の本門寺菅)
カヤツリグサ科


さて、飯谷コースの名物、「急登」が始まる。このコースは下りに使うと足を痛める可能性大。
飯谷コース登山道

飯谷コース登山道


急登に体が音を上げ始めた頃、癒してくれたのは「シハイスミレ」。
シハイスミレ
シハイスミレ(紫背菫)
スミレ科


菫や他の植物に癒されながら、急登を登りつめると見晴らしの良い山頂だ。昼飯たばこをしていると、「キアゲハ」がスィーと。
キアゲハ
キアゲハ(黄揚羽)
鱗翅目 アゲハチョウ科


山頂を徘徊していたら、ヒゴスミレがぽつんと。
ヒゴスミレ
ヒゴスミレ(肥後菫)
スミレ科


この菫の山には、この時期の名物がもうひとつ?あって、それを見るためにこの山へ登る人もいるくらいだ。その名物とは、
ギフチョウ
ギフチョウ(岐阜蝶)
鱗翅目 アゲハチョウ科
「ギフチョウ」だ。盛んに飛び回り、縄張り争いをしているようにも見える。そのうちの一羽が小枝に止まったかとおもったら、スィーと地面のほうへ。近寄ると「スミレサイシン」に頭を突っ込み、ランチタイム。
ギフチョウ食事中


吸蜜を終えたギフチョウは飛び去り、我々も山頂をあとにする。飯谷コースほどではないが、山田コースも急坂である。ロープが張ってある箇所もある。

やがて、馬の背と呼ばれる痩せ尾根部分にきた。此処には、麓のほうでは花が散り種を結んでいる「イズモコバイモ」が蕾。また、株数は例年より少ないが「ミスミソウ」の花も見ることが出来る。

イズモコバイモ
イズモコバイモ(出雲小貝母)
ユリ科


ミスミソウ
ミスミソウ(三角草)
キンポウゲ科


山田ピークから先は、また急坂を降りる。この急な坂の途中に菫のお花畑が点在する。
まず、「アケボノスミレ」、続いて「ヒゴスミレ」、そして「アカネスミレ」。

アケボノスミレ
アケボノスミレ(曙菫)
スミレ科


「ヒゴスミレ」の画像は前出したので、割愛して、

アカネスミレ
アカネスミレ(茜菫)
スミレ科


他にも「シハイスミレ」「ナガバタチツボスミレ」などが、ちょこちょこと。

菫たちを見ながら下りるとそれほど疲れずに急坂を降りることが出来る。傾斜が緩やかになると、そこは手入れされていない植林地だ。

植林地


降りると、満車だった山田コースの駐車場には車が一台も無かった。

嵩山~和久羅山

4月5日(日)
出雲・斐川方面から眺めると、寝仏のように見える「嵩山・和久羅山」。昨年末に、寝仏の胴体にあたる「嵩山」だけ登って、頭にあたる「和久羅山」が未踏のまま、心に引っかかっていた。

松江の「Nさん」の案内で、「嵩山~和久羅山」を縦走することになった。

寝仏の足の方になる嵩山の北側の登山口に移動し、歩き出すとすぐに「熊井の滝」がある。

熊井の滝
滝の周辺には、「ウワバミソウ」「チャルメルソウ」「サワハコベ」など湿り気を好む方々の姿がある。
サワハコベ
サワハコベ(沢繁縷)
ナデシコ科


松江の街が近いのに、瀬音にかき消されたのか車の音が聞こえてこない。まるで深い山の中にいるようだ。

足元には、「ナツトウダイ」「ナルコユリ」「ホウチャクソウ」「チゴユリ」が、葉を展開し、蕾をつけた株もあった。

少し滑りやすい斜面を喘ぎながら、登って行くと目の前に「トキワイカリソウ」。

トキワイカリソウ


高圧電線の鉄塔を撤去した跡がところどころ現れ、そんな場所には白っぽい「タチツボスミレ」。
タチツボスミレ


Nさんは以前、この山で「キンラン」を見たことがあるそうで、登山道のすぐ脇に生えていたらしい。そんな話を聞きながら歩いていると、昨年歩いた「布自伎美神社(ふじきみじんじゃ)」の参道と合流、程無く神社へ着く。お参りをして、神社の裏手の広場へ行こうとする足元に「コスミレ」が。
コスミレ


広場からは、大山が望める予定であったが春霞がひどく、江島大橋も霞む程で、雪に輝く峰を拝めなかった。そのかわりに、この広場で本年最初の「シハイスミレ」と出逢う。
シハイスミレ


参道を引き返し、寝仏の首に向かって降りる。喉元にあたるところに駐車場があり、その脇から一気に仏の顎へと急登だ。降りをした後の足に乳酸が溜まりだし、滑りやすい地面との相乗効果で、汗と顎を出しながら仏の顎歩きだ。

和久羅山の方もシュンランが多いらしい。そんな話をしているとありましたよ。「和久羅山」の「シュンラン」。
シュンラン


山頂には以前、大反射板があったらしいが今はコンクリートの基礎がベンチ代わりになる。此処で昼食休憩。

下山は今朝、車をまわしておいた西尾登山口へと降りる。降りきったところで「アケビ」が、たくさん花をつけていた。
アケビ


登り始めの熊井の滝の駐車場まで移動途中道端に「シロバナタンポポ」があったので、Nさんが「タンポポ調査」を開始。私は休耕田の中に、「コオニタビラコ」と「タガラシ」を見つけて狂喜乱舞。
コオニタビラコ
コオニタビラコ(小鬼田平子)
キク科


タガラシ
タガラシ(田辛子)
キンポウゲ科


時間があったのでNさんと枕木山へと向かった。ツゲ科の「フッキソウ」なるものがあるらしいからだ。二人ともまだ、実物はみていないのだ。

駐車場から「中国自然歩道」へと歩くこと20分。道の脇に在りました。まだ、これから開花する株もありますよ。
フッキソウ
フッキソウ(富貴草)
ツゲ科
名前に「草」とついていますが、常緑の小低木です。

石見冠山

3月29日(日)
「石見冠山」は、三瓶山方面から眺めると端整な三角錐だ。だが、冠山の西側「於保地盆地」から仰ぐと、どっしり腰の張った山容を見せる。私はどちらかといえば、この於保地盆地から見上げる冠山が好きである。

冠山に登るときは、いつでも大汗をかくことになる。やや急な斜面をその絶頂に向かって登りつめるからだ。

出雲を7時過ぎに出発した3人が、待ち合わせ場所の「深篠川キャンプ場」の駐車場に着くと、地元のKさんと広島のMさん(QJYのMさんではありません)がすでに到着。

道標に従い、登山口へ向かう。登山口の駐車スペースは狭い。2~3台でいっぱいだ。

登山道の足元を見れば、「ミヤマカタバミ」「タチツボスミレ」「ショウジョウバカマ」などの草花や、「トウゲシバ」「オニカナワラビ」などのシダ類、見上げれば「アブラチャン」がたくさん花をつけている。

アブラチャン
アブラチャン(油瀝青)
クスノキ科

沢を渡るとき、ネコノメソウの仲間がたくさんあったので、よく見ると「ホクリクネコノメソウ」のようだ。
ホクリクネコノメソウ
ホクリクネコノメソウ(北陸猫の目草)
ユキノシタ科

しばらく歩くと、「メタセコイア」の大木があり、その傍らを過ぎると徐々に傾斜が増してくる。足が重く感じたときは、足元の草花を見て一息入れるのが一番だ。
エンレイソウ
エンレイソウ(延齢草)
ユリ科

サンインネコノメソウ
サンインネコノメソウ(山陰猫の目草)
ユキノシタ科

やがて、峠に着いた。「たいのすけ鈩跡地」と看板があり、「けら」が転がっていた。
此処からはさらに急な尾根歩きとなる。

岩棚の上で一休み。「タムシバ」の蕾がたくさんある。もう少しすると、良い香りが、かずめるだろう。

タムシバ
タムシバ(噛柴)
モクレン科

岩棚の上で引いた汗が、もう一度出始めた頃、瑞穂町方面との分岐に出た。ここから最後の急登だ。この斜面は滑りやすいので、慎重に。

頂上には、先客が3人。我々は西峰へ行って休憩することにした。途中に「ダンコウバイ」の花。

ダンコウバイ
ダンコウバイ(壇香梅)
クスノキ科

西峰は、実を云うと山頂よりも高い。(山頂859.3M、西峰863M)こちらも眺めは良く、於保地盆地を見下ろしながら昼食と相成った。

降りは、登山道脇の木々に身体を預けながら、転がり落ちるようになるのを防いだ。

メタセコイアの大木の辺りまで下りると、植物を写す余裕がでて、「クラマゴケ」なるシダの一種を撮影。

クラマゴケ
クラマゴケ(鞍馬苔)
イワヒバ科

登山口に戻ると、Kさんが「麓にユキワリイチゲの自生地があるよ」と案内。
ユキワリイチゲ
ユキワリイチゲ(雪割一華)
キンポウゲ科


KさんとMさんに別れを告げ、近くの「断魚渓」に寄ってみた。そこにあった案内板が面白いので紹介します。
アラカシデ?

断魚渓の樹木で最も多いのは「アラカシデ」?

天狗山~大出日山縦走

3月21日(土)
今朝は冷えた。放射冷却で霜が降りていて、車も白くなっていた。良い天気になりそうだ。今日は久方ぶりの山行、大汗をかくかもしれない。

8時半に熊野大社に6人のメンバーが集合した。近くの山の斜面には「タムシバ」の花らしきものが見える。

「天狗山」と地図には記載されているが、熊野大社では「天宮山」と呼ばれていて、道標にも「天宮山」となっている。

駐車スペースに車を置き、林道歩きを始めるが倒木がたくさんあり、道をはずれて歩くことも。

羊歯好きのメンバーSは、羊歯がある度に立ち止まり、草花好きのOは、菫を見つけると、カメラを構える。登山口に辿り着くまで時間がかかった。

登山口は小さな沢沿いにつけられていて、沢の中の大きな石には、「サンインシロガネソウ」が花をつけてはいるが、まだ日が当たらないので花被を開いていない。

杉林の下には数株の「エンレイソウ」が、開花していた。
エンレイソウ
エンレイソウ(延齢草)
ユリ科

少し登ると湧き水があり、「意宇の源」と表示がある。意宇川の水源のひとつが此処だ。
意宇の源
「意宇の源」で顔の汗を洗う。冷たくて気持ちがいい。日が登ると気温がぐんぐん上がってくる。たっぷり汗をかいてしまった。

「不思議な構築物」とされる石垣跡のような場所には、「ウグイスカグラ」が、蕾をつけていた。

すこし急登になって、足が出ずに顎が出そうになったとき、「天狗山」山頂に着いた。此処は2001年の登山交流会で登って以来、約8年ぶりだ。山頂に1本あるブナが蕾を膨らませている。

天狗山山頂
小休止したら、「大出日山」(おおしびさん)を目指す。いきなり、急坂を下る。降下というよりも落下に近い。木々を支えに降りて行く。

縦走路は、踏み跡がしっかり付いていて迷う事はない。ただ、初めての道なのでどれぐらいで「大出日山」に着くやらさっぱりわからない。今度こそ山頂?と思いながら、幾つかピークを越える。

それでも、昼飯ぐらいに「大出日山」山頂に着いた。山頂には、立派な案内板が設置されていて、簡易トイレもある。
大出日山山頂
此処は、松江市、安来市、雲南市の境界にある。本日、此処で昼飯を食ったのは世界広しと云えども、我々だけである。

大出日山の登山口は雲南市大東町になる。大東の町を流れる「赤川」の源流域にあたる地元の人が力を入れて整備された登山道は歩きやすい。

キブシやダンコウバイなどの樹々の花や、ナガハシスミレ、ナガバタチツボスミレ、ミヤマキケマンなどが見れた。
ナガハシスミレ
ナガハシスミレ(長嘴菫)
スミレ科

ナガバタチツボスミレ
ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)
スミレ科

ミヤマキケマン
ミヤマキケマン(深山黄華鬘)
ケシ科

麓に近いところは杉の植林地になっているが、ここでも倒木が目立つ。道を塞ぐように木々が倒れている。

最初にまわしておいた車に乗り込み、「天狗山」の駐車スペースへ戻った。

年の初めは、山歩き

2009年 元旦(木)
皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、毎年恒例の「新春男三瓶登山」に行って来ました。昨日からの雪にワクワクしながら、大田市街まで来ると三瓶山の後からお日様が顔を覗かせてくるではあーりませんかう~ん、三瓶荘に泊まっていれば山頂でご来光が拝めたかも。
サヒメルの前に車を停め、男三瓶を見上げながら準備。

今朝の三瓶山
姫逃池コースで山頂を目指します。積雪20~30cm。
姫逃池コース登山口

標柱 標柱 標柱
積雪、30~40cm。

東屋付近では積雪、40~50cm。

標柱 標柱 標柱
とにかく、さらさらした新雪で気持ちがいいのですが、ワカンでもズボズボ埋まり歩きにくい~。
標柱 標柱
この辺りから吹雪が強くなり、気温も下がり体温を容赦なく奪ってゆきます。
ブナ
いつものブナさんです。標高1,000mの標柱の横に佇んでいらっしゃいます。

標柱 標柱

標柱
やっと、1,100mを超えました。きついです~。

男三瓶山頂
約3時間半で山頂に着きました。山頂避難小屋で大休止を取りましたが我々3人以外、誰も登って来ませんでした。

今年最後の山歩き

12月28日(日)
本年も残すところ4日となった今日、それほど良い天気ではなかったのですが、穏やかで雨も降りそうではないので、近場の山でも歩こうかと重い腰をあげ、松江を目指しました。以前から登ろうと思いつつも、なかなか登れなかったところへ。その山は、松江市街のすぐ東に鎮座しています。出雲の方からもすぐそれと分かる山です。麓の道端に車を止め、少し歩くと導標がありました。

道標
物置小屋の壁に取り付けてあるので最初は分かりませんでした。
道標

導標に従い、鳥居をくぐって登り始めます。山道と云うか、参道というべきか、とにかく赤土と苔で滑りやすく慎重にならざるを得ません。
道標

それでも時折、サネカズラの実や、アキノキリンソウが心を和らげてくれます。
サネカズラ  実
サネカズラ(実葛)
マツブサ科

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
キク科

山頂近くに見晴らしのいい東屋があり、しばし休憩。眼下の景色を楽しみます。
眺め

東屋から少し進むと「布自伎美神社」があります。なんて読むのかしらん。お参りをして、下山します。下りは道を変えて南側の駐車場へと向かいました。こちらの道が広くて安全ですよ。駐車場からは車道を歩いて、車を置いた場所まで戻りましたが、道中、道端でシロバナタンポポが数輪花を咲かせていました。
シロバナタンポポ
シロバナタンポポ(白花蒲公英)
キク科


嵩山
嵩山(330m)

吉賀富士

12月7日(日)
先週末は寒波の影響で大荒れでしたが、今朝は穏やかに明けようとしています。今日は暗いうちから山行のため、ドライブなのです。目的地は吉賀町、「盛太ヶ岳」。国道9号線をひた走りに走り、日原町で国道187号線へ、清流「高津川」に沿ってさらに進むと、やがて目の前に綺麗な稜線を持つ山が見えてきました。

盛太ヶ岳
盛太ヶ岳 891m
地元では、「吉賀富士」と呼ばれるのも頷けます。吉賀町七日市の交差点で西に曲がり、山口県の「みどりの風」の会長さんと合流し、登山口の標識から林道を行くと積雪のためにスタッドレスでもスリップするため、途中で降車、栗畑の間の道を登っていくとすぐに2~3台の駐車スペースが有る登山口に到着。ここから雑木林の中を時折、足を滑らせながら登って行くと見晴らしの良い平坦な場所に着きました。此処で小休止、西中国山地西端の峰々を眺め、振り返ると樹幹の間に目指す山頂が手招きしています。さて、また登りはじめるとしますか。今まで緩やかだった道も次第に急登になってきました。
きついです。

笹原の直登をがんばれば山頂です。山頂に立つころには、青空が広がり始めお日様も顔を出してきました。山頂では風も無く、お日様に身体をやさしく温めてもらい、昼食を摂ることができました。下山は何度も足を滑らせ尻餅をつきましたが、無事下山できました。

玉峰山

6月7日(土)
私の出発点、亀嵩の「玉峰山」に1年ぶりに登ってきました。10年以上前、私が山歩きを始めてまだ間が無い頃、玉峰山で自然観察会が行われる事を新聞記事で知った山歩き仲間と、軽い気持ちで観察会に参加したのでした。玉峰山で自然観察会ならびに自然観察指導員なるものを知る事となり、その後、講習会を受講し指導員となり始動したのも此処「玉峰山」なのです。その当時、玉峰山自然観察会を盛り上げていた指導員さん同志で玉峰山の自然を味わってきました。当ブログをご覧の皆様にもおすそわけ致します。


デワノタツナミソウ
デワノタツナミソウ(出羽の立浪草)
シソ科
花冠の下唇の紫斑が不明瞭で、渓流沿いに見られるタツナミソウの仲間です。

コアジサイ
コアジサイ(小紫陽花)
ユキノシタ科
装飾花がない紫陽花です。薄暗い林縁で輝いています。

バイカツツジ
バイカツツジ(梅花躑躅)
ツツジ科
初のご対面でした。興奮しますた。

ミゾホオズキ
ミゾホオズキ(溝酸漿)
ゴマノハグサ科
山腹にある水場付近で、この時期いつもご対面。

ヤマカガシ
ヤマカガシ(山棟蛇)
ナミヘビ科
気持ち良さげに、日光浴。

オオバスノキ
オオバスノキ(大葉酢の木)
ツツジ科
ツツジ科のこげな形の花、えとまっしゃい。

ナツハゼ
ナツハゼ(夏櫨)
ツツジ科
出雲地方では「牛の額」と呼ばれています。

クマヤナギ 実
クマヤナギ(熊柳)
クロウメモドキ科
実をつけています。花もみなくちゃ。

ササユリ
ササユリ(笹百合)
ユリ科
本当に上品な佇まいです。今年初のご対面。

サトキマダラヒカゲ
サトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰)
ジャノメチョウ科
Mさんの帽子にて憩いのひと時を過ごしています。


下山する途中では、すぐ近くでサンコウチョウが囀りまくり、目の前を飛んでいくのを見る事が出来ました。