4月26日(土)
毎年、この時期になると必ず向かう山がある。山頂に咲くあの花を見たくて、もう咲いただろうかと、そわそわするのだ。 まだ暗いうちに家を出て奥出雲へと車を走らせる。亀石コース登山口の駐車場に着いたのは、4:50分。支度を整えて歩き出したのは、5:10分。薄暗い中を、静かに歩いていく。杉の植林地を抜ける辺りでミソサザイの歌が聞こえてきた。小さな身体で本当に大きな声で歌う。すこし、明るくなってきた。もう少しで横道になる。
横道を歩き出してすぐ、谷向かいの稜線から太陽が顔を出す。
朝日に染まる林を見ていると、気持ちが高揚してくる。
6:10分、鳥上コースとの合流地点に着いた。お目当てのカタクリを探す。カタクリ(片栗)
ユリ科
蕾の個体が沢山あり、その傍らには、頭に帽子を載せた「カタクリ一年生」が、ありました。花を咲かせるまであと6~7年かかります。
6:15分、山頂へ着きました。もちろん、山頂には私とカタクリだけです。上の画像のように、陽が当たりだし気温の上昇と共に、花被片が開いてきます。 これが見たいが為、早起きしてきたのに・・・、このあと、天気は下り坂。花被片が開ききるのを見られませんでした。9:06分、仕方なく下山することに。登るときは薄暗くて、撮影しなかった花を撮りながら、降りましょう。ツノハシバミ(角榛)
カバノキ科
オオカメノキ(大亀の木)
スイカズラ科
花被のように見えるのは、装飾花です。
サンインスミレサイシン(山陰菫細辛)
スミレ科
エンレイソウ(延齢草)
ユリ科
ボタンネコノメソウ(牡丹猫の目草)
ユキノシタ科
キクザキイチゲ(菊咲き一華)
キンポウゲ科
サンインシロガネソウ(山陰白銀草)
キンポウゲ科
コチャルメルソウ(小哨吶草)
ユキノシタ科
ヤグルマソウ(矢車草)
ユキノシタ科
花期は6~7月。芽出しの頃は異様に赤黒い方です。