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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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早春の立久恵峡

2月16日(月)
立春(2月4日)以来、久々に立久恵峡を散策しました。


コショウノキ
コショウノキ(胡椒の木)
ジンチョウゲ科

「コショウノキ」さんは開花数が少し増えました。まだ、たくさんの蕾があります。

タチツボスミレ
タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科

岩壁にしがみつくように生えている「タチツボスミレ」さん。開花していました。

ヤマネコノメソウ

ヤマネコノメソウ
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
ユキノシタ科

薄暗い林床で黄色い葯が目立つ「ヤマネコノメソウ」さんです。

ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
シソ科

日差しを受けて輝く「ヒメオドリコソウ」さんです。此処には、白花品は見られません。

ユキワリイチゲ蕾
ユキワリイチゲ(雪割一華)
キンポウゲ科

立春の時には一株だけ、開花できる状態で他は蕾すら無かったのですが、今日は蕾をつけた株を沢山、見ることが出来ました。

他にも「ホトケノザ」、「ハコベ」などが花をつけ、「ミヤマカタバミ」の蕾を確認しました。
鳥類は、「エナガ」、「シジュウカラ」、「ジョウビタキ」を目視で確認、「コゲラ」、「メジロ」、「ヒヨドリ」は声で確認しました。あ、そうそう「ウグイス」が囀っていましたよ。
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馬酔木の花が咲いたよ・・・

2月12日(水・祝)
松江イングリッシュ・ガーデンで開催された、冬鳥観察会に参加した後、近くの「古墳の丘古曽志公園」に寄って見ました。公園内には、もともとそこに生えていた常緑樹の林があり、野鳥も観察できます。我々が散策していたら、目の前の梢を行きかう「キクイタダキ」さんの群れに遭遇。じっとしていたら、4m位の距離まで寄ってきました。

話はかわって、公園に植栽されている「アセビ」さんが花を咲かせ出しました。
アセビ
アセビ(馬酔木)
ツツジ科

草原にて

11月6日(木)
ちょっこ、飯南町のほうに用事があって出掛けた戻りに、三瓶山のほうに寄ってみたわね。だいぶ西の方に日が傾いちょったども、まんだ明るかったけん、花なと見らかと思ったわね。三瓶の草原は気持ちがえとまっしゃい。

殿様バッタ
トノサマバッタ(殿様飛蝗)バッタ目バッタ科
花を撮りながら歩いちょったら、前のへんでなんだい跳ねくーもんがおーがね。ように見たら「トノサマバッタ」だが。
交尾中
「殿のご多忙の折、申し訳ございませぬ。」

あんまし邪魔すーと悪けん、このぐらいにして花の画像へ。


アキノキリンソウ
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
キク科
「アキノキリンソウ」さんは、ほんねかわいげな花をようけつけちょらいますがね。

リンドウ
リンドウ(竜胆)
リンドウ科
「だいぶ暗んこんできたけん早こと写さな、花を閉じてしまうずね。」と「リンドウ」さん。「アップで写すけん、もうちょんぼ待ってごしない。」と私。
リンドウ
「あいけ、そげに寄ったらおもがねが写ーがね。」

朝山森林公園で

旧出雲市南部にある朝山森林公園にちょっこし出掛けてみました。キク科の落葉小低木の花が見たくなったのです。

チョウセンカマキリ
チョウセンカマキリ(朝鮮螳螂)
カマキリ科
林の手前の草むらにカマキリ君の、移ろう季節を想う姿が。ゆっくり近づけば、挑戦的な視線は放ちませんね。

ナツハゼ
ナツハゼ(夏櫨)
ツツジ科
林の中の遊歩道に入ると、すぐ目の前に黒く熟してきたナツハゼの実が。反射的に口に含みましたが、まだエグイ

コウヤボウキ
コウヤボウキ(高野箒)
キク科
咲き出していました。「コウヤボウキ」さんです。本年枝の先に花をつけます。「高野豆腐」を連想してしまう自分の発想の貧困さに泣けてしまう今日この頃。

木漏れ日と 共に揺らぐ コウヤボウキ

湿地巡り

8月3日(日)良い天気。
どうしても、「鯉ヶ窪湿原」に行きたいと駄々をこねる、おとしぶみスタッフ2名と岡山県新見市へ。
サギソウ
サギソウ(鷺草)
ラン科
夏の湿原に咲く清楚な花は、見れば見るほど好きになる。
オグラセンノウ
オグラセンノウ(小倉仙翁)
ナデシコ科
鯉ヶ窪湿原の代表と云っても過言ではない「オグラセンノウ」。新見市哲西町の町花です。
ビッチュウフウロ
ビッチュウフウロ(備中風露)
フウロソウ科
この方も名花ですね。花びらの脈の模様が素敵。
サワギキョウ
サワギキョウ(沢桔梗)
キキョウ科
背は高いですが、花の形はミゾカクシに似ています。
ミソハギ
ミソハギ(禊萩)
ミソハギ科
昔から「盆花」として、利用されてきました。花穂に水を含ませお供え物にかける風習が禊を思わせる事から、名づけられたそうです。
ヒメナミキ
ヒメナミキ(姫波来)
シソ科
小さくて地味な花ですが、3人いれば誰かが見つける。
チダケサシ
チダケサシ(乳茸刺)
ユキノシタ科
乳茸とは食用になる茸の事で、この茸をチダケサシの茎に刺して、持ち帰った事による由来だそうです。
コバネアオイトトンボ
アオイトトンボ(小羽青糸蜻蛉)
アオイトトンボ科
とても綺麗なこの方は、止まるときに羽を閉じませんでした。

哲西町のお隣、哲多町にも「おもつぼ湿原」があります。此処には自生スズランがあり、スズラン園としても知られています。鯉ヶ窪湿原からそんなに遠くないので行ってみました。
ハッチョウトンボ
ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)
トンボ科
此処ではハッチョウトンボが出迎えてくれました。実に鮮やかな体色ですね。

赤名湿地

少し早いかなと思ったが、サギソウを見たくて「赤名湿地」へ云った。が、結局サギソウには出逢えなかった。
ヌマトラノオ
ヌマトラノオ(沼虎の尾)
サクラソウ科
オカトラノオさんとそっくりなヌマトラノオさん、オカさんと違い、花穂が垂れません。

コバギボウシ
コバギボウシ(小葉擬宝珠)
ユリ科
コバギボウシさんの花被片を透かしてみれば、脈が葉っぱとそっくり。花びらは葉っぱが進化したという事がよく解る。

他にもコオニユリ、ヒツジグサ、ミソハギなどの花を見ることが出来た。

オニヤンマ
オニヤンマ(鬼蜻蜓)
オニヤンマ科
縄張り巡回中に小休止している、オニヤンマ。眼がとても綺麗。

たんぼのまわりで

この時期、たんぼのまわりでは様々な生命を観る事が出来ますね。あなたの近くのたんぼではどんな生命が輝いていますか?
ミゾカクシ
ミゾカクシ(溝隠)
キキョウ科
たんぼの畦や溝にはびこる事から、農家の方には敬遠されるかも知れませんが、花は可愛いのです。正面からアップで見ると鳥が羽根を広げているように見えませんか?
ミゾカクシ
この花も面白いことにひとつの花が雄から雌に変わります。いわゆる性転換ですね。上の画像は雄の時です。花粉を出し切ると、
ミゾカクシ
白い柱頭が出てきて、雌になります。緑色の突起状の物は蜜の在り処を虫に知らせるマーカーです。送粉者(ポリネーター)の仕事ぶりを観てみたいですね。
ミゾカクシ


ツユクサ
ツユクサ(露草)
ツユクサ科
古名は「つきくさ」(着き草)。花弁の青色が「着き」やすい事から、こう呼ばれていました。

ヒシ
ヒシ(菱)
ヒシ科
近くの池には、ヒシが花を咲かせていました。花の傍らには短い尻尾を着けた「若殿様蛙」が。

オオカナダモ
オオカナダモ(大カナダ藻)
トチカガミ科
水路の中にはオオカナダモがびっしりこの方はアルゼンチン生まれだから・・・というわけではないのですが、なぜか雄株だけ帰化していて、栄養繁殖で増えているそうです。

セスジイトトンボ
セスジイトトンボ(背筋糸蜻蛉)
イトトンボ科
オオカナダモの花に掴まり交尾するセスジイトトンボ。イトトンボって本当に「いとうつくし」。

モニタリングサイト1000

5月3日(土・祝)
三瓶北の原で毎月行われている「モニタリングサイト1000」に参加してきました。此処では、草地・林内・水辺の植物相を調査していきます。草地では、ニオイタチツボスミレのあま~いかほりをかずんで準備万端?


オキナグサ
オキナグサ(翁草)
キンポウゲ科
まだ、完全な翁になっている株はありません。初老の株がちらほら目に付く程度です。

ツリガネニンジン
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
キキョウ科
『山で美味いのは「朮」(オケラ)にトトキ・・・』といわれたトトキとは、ツリガネニンジンの新芽で山地で採れる「とっておき」のご馳走から「ととき」になったという説もあります。

フデリンドウ
フデリンドウ(筆竜胆)
リンドウ科
春に咲くリンドウの仲間はどれも小さく、他の植物に埋もれそうになるのですが、此処では草刈が行われているので、毎年元気に顔をみせてくれます。

ミツバツチグリ
ミツバツチグリ(三葉土栗)
バラ科
「ツチグリ」(土栗)の方は肥大した根が生でも食べられるそうだが、こちらは食べられない。

ハルガヤとキリギリス幼生
ハルガヤ(春茅)
イネ科
ヨーロッパ原産の植物で、日本には明治初期、牧草として移入されました。現在では各地に野生化しています。よくみるとキリギリスの幼生が、花粉を食べにやってきていました。
草刈
北の原にも入り合い地があって、ちょうど草刈が行われていました。
続いて、林の中へと進みます。入り口の林床には、
センボンヤリ
センボンヤリ(千本槍)
キク科
秋の閉鎖花の姿から、名前がついたのですが私はその閉鎖花しか見たことがなかったので、初の御対面となりました。別名「ムラサキタンポポ」。
林内では、クロモジ、ウグイスカグラ、ナガバモミジイチゴ、ミツバアケビ等、樹木の花を見ることが出来ました。

林を抜けると、姫逃池へと向かいます。水辺では、ニョイスミレ、ムラサキサギゴケ、ショウブ等の花が見られ、
ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)
アオイトトンボ科
ホソミオツネントンボが行ったり来たり。(画像の個体は♂です。)

「モニタリングサイト1000」、楽しいですよ。

姉山城址

1月6日(日)
今日もよい天気です。正月三が日の荒天が嘘のよう。以前から気になっていた姉山、出雲市駅から南へ車で10分ぐらい、神戸川と稗原川の合流点にある山城址、紅白の鉄塔が目立つ姉山に登ってきました。


登山口
入口にある案内板です。
解説

民家の脇を抜けて山道へと入っていきます。すぐに木段が現れて、しばらく歩くと足元に三菱マークがっ
三菱マーク

ユキワリイチゲ(雪割一華)
キンポウゲ科

群生

木段沿いに数ヶ所群生しています。この辺りは杉が植林されていて薄暗いです。薄暗い林床には、この方もいらっしゃいます。
ミヤコアオイ

ミヤコアオイ(都葵)
ウマノスズクサ科



木段

段々と登っていくと雑木が増えて明るい林床に。

山頂間近

山頂が見えてきました。この木段を登りきれば
山頂

平らに削られた山頂です。コナラやソヨゴが生えています。

ふむ・・

山頂の解説板


展望はあまり良くありません。往路を引き返します。入口まで下りたら姉山の南西麓の車道沿いを歩いてみました。すると、
キカラスウリ 実

キカラスウリ(黄烏瓜)
ウリ科
大きい実をつけるのですね。長さ10cm位ありますよ。


暖かさにこの方は咲きだしています。
ヤマアイ

ヤマアイ(山藍)
トウダイグサ科

ヤマアイ

いずれの画像も雄花です。今度雌花も撮ってきます。

行ってみよう

いま、出雲市の朝山森林公園では、
ふかふか
遊歩道に気持ちよく歩けるように絨毯がしきつめられ、

虫食い
見上げれば、レース模様の見本市、

うぉすのふたい(牛の額)
木漏れ日に輝くナツハゼ(出雲地方名はウォスノフタイ(牛の額))

ハラナガツチバチ
セイタカアワダチソウの蜜を啜るハラナガツチバチが、観察できます。
期間限定