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web おとしぶみ

「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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北の原にて 6

10月22日(金)
今日の三瓶北の原、朝は少し肌寒かったけど日中は過ごしやすかったです。 恒例の昼飯たばこの散策日和です。 気になる赤とんぼの仲間を探しに姫逃池の周りをぐるっと歩きました。


リスアカネ
リスアカネ(りす茜)
トンボ科アカネ属
「リスアカネ」さんの「リス」とは、スイスのトンボ学者の名前に由来します。 「あがだ?」


ノシメトンボ
ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)
トンボ科アカネ属
「リスアカネ」さんと休憩場所を争っていました。 「ノシメトンボ」さんのほうが少し大きいです。


ナツアカネ
ナツアカネ(夏茜)
トンボ科アカネ属
成熟したオスは全身真っ赤になります。

今日も「アキアカネ」さんに逢えませんでした。 何処行っちゃったんだろ。 

草原には「リンドウ」さんの青色が眩しいくらいです。

リンドウ
リンドウ(竜胆)
リンドウ科


リュウノウギク
リュウノウギク(竜脳菊)
キク科
本館と新館をつなぐ回廊の下方で咲き出しました。 10月13日にはまだ固い蕾だった方ももうすぐ咲きそうです。(下の画像)
リュウノウギク
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姫逃池の周りで 3

10月10日(日)
今日の昼飯たばこのときは、久々に日が差しポカポカしていたので、この前から気になっている「タデ科」の仲間の花を撮影しようと、姫逃池までほたほた。 現在、姫逃池の周りで花を咲かせている「タデ科」の方々はというと、「ミゾソバ」さん、「アキノウナギツカミ」さん、「ヤノネグサ」さんくらいでしょうか? 

ヤノネグサ
ヤノネグサ(矢の根草)
タデ科
誰ですか? 「やもめ草」なんていってる方は? 「矢の根草」ですよ。この画像には葉っぱが写っていないのですが、葉っぱの基部が矢尻に似たような形になっているから、このような名前がつけられたそうです。

「ヤノネグサ」さんの撮影に夢中になっていたら、すぐ傍らにイトトンボさんが、いらっしゃいました。
クロイトトンボ
クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)
トンボ目イトトンボ科
体長は30mmくらいでした。撮影後、サヒメルの「M島」さんに聞くと「クロイトトンボ」さんの雌でした。 今日の昼飯たばこはここで時間切れ。

「M島」さんとの話の中で「アキアカネ」さんの数が減っているという話題になった、先日UPされていた「さんべNEWS」に姫逃池で見られる「アキアカネ」さんも減ってきている事、全国的にも減ってきているらしいとの事、昔から稲作のサイクルに合わせた生活史をおくる「アキアカネ」さんの身に何がおこっているのか? 我が家の隣の田んぼで羽化した「アキアカネ」さんは、果たして戻ってきて稲刈り後の田んぼで産卵するのか? 少し心配です。

旧道にて

9月13日(月)
久方ぶりに、私のお気に入りの植物観察スポットのひとつに行ってみた。 旧道というか、もう廃道なのかな?車はもちろん通行不可だし、地元の人が歩くのみに利用していらっしゃるんでしょう。 撮影したい植物は色々あるけど、先日のお約束?から撮影するとしますか。


ゲンノショウコ
ゲンノショウコ(現の証拠)
フウロソウ科
「ゲンノショウコ」さんの白花品です。此処には赤花品の近くで咲いています。(残念ながら紅白並んで、撮影できる距離ではなかったです。)


エノキグサ
エノキグサ(榎草)
トウダイグサ科
葉っぱ(苞葉)の真ん中に饅頭のような雌花序があって、雄花序は後の立ち上がった花茎についています。 苞葉が編み笠のように見えることから、「アミガサソウ(編み笠草)」の別名があります。


クサアジサイ
クサアジサイ(草紫陽花)
ユキノシタ科
きれいな装飾花をつけた株がまだ残っていましたよ。此処では初見でした。(嬉しいな)


イヌホオズキ
イヌホオズキ(犬酸漿)
ナス科
まだ、花弁が反り返っていない花です。 可愛らしい花をつける有毒植物です。


カラムシ
カラムシ(苧)
イラクサ科
この時期、いやでも目に入ってきますよね? 昔のように繊維を採るなどして有効利用出来ないかなぁ。

北の原にて

7月19日(月・祝)
梅雨明け後のふつごな照りでのくてあばかん一日だったとまっしゃい。そーでも、ばんげになったら、だいしゃ涼しげになったとまっしゃい。仕事をしまってから、また姫逃池へ歩いて行ったら、何だい足元に赤い粒々がさばったこまい草が生えちょうがね。何だらかとこごんで見たつなら、

アリノトウグサ
アリノトウグサ(蟻の塔草)
アリノトウグサ科
「アリノトウグサ」さんだがね。このさんは「風媒花」だども、一つの花が性転換するすこでね、まず雄蕊が熟して花粉を飛ばした後、雄蕊は落ち、その後から雌蕊が現れるげな。
こまい草だけん、花をよーに見らかと思ったら、虫眼鏡がいーずね。


姫逃池に着いたら、「ギンヤンマ」さんが縄張り飛翔をしちょーなった。
ギンヤンマ 飛翔
ギンヤンマ(銀蜻蜒)
トンボ目ヤンマ科
画像編集の都合で何だい、「ズン、チャッ、チャッ、ズン、チャッ、チャッ、」とワルツのリズムっぽくなってしまいますた。

そほどです。

三瓶北の原にて

7月15日(木)
今日は終業時に雨が降っていなかった。幾分明るさもあったので、「北の原お散歩・撮影ツアー」を一人で行った。 


オカトラノオ
オカトラノオ(丘虎の尾)
サクラソウ科
西の原では、たぶん花は終わりかけでしょう。此処ではまだ傷んでいない花を見ることが出来ました。ただし、草丈が低いので膝をついて撮影せざるをえませんでした。雨上がりの草原で膝をつくとズボンの膝が濡れます。(当たり前だ

スズサイコ
スズサイコ(鈴柴胡)
ガガイモ科
ガガイモ科の花って複雑そうな構造をしてますよね。「スズサイコ」さんは、蕾のときは丸っこくて単純明快な形、ほんとに「鈴」って感じなのに、開花するとスケッチし辛そうに思えます。

エゾミソハギ
エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
ミソハギ科
ぶらぶらと、姫逃池までやってくると、「エゾミソハギ」さんが花を咲かせ始めていました。一つ一つの花の寿命は短いですが、次々と咲くので観賞期間は長いですよ。

ベニシジミ
ベニシジミ(紅小灰蝶)
鱗翅目 シジミチョウ科
姫逃池の畔でイネ科らしき草の花序に止まって休息モードの「ベニシジミ」さん。風に何度も揺さぶられてもしっかり止まっていましたよ。

菫に逢いに室の内まで

6月22日(火)
先日、職場のM氏から「室の内で白い菫をみた。」と聞いた。 「はて、今頃花が咲く菫って?」 気になって仕方ない。 「よし、見に行こう。」 と云う事で午後から三瓶山に向かった。


14:30頃、東の原駐車場に到着。身支度を整え、14:40分には歩き出した。風はあるものの、暑い。すぐに汗が噴き出してくる。

牛糞
ゲレンデ脇の登山道にはたくさんの「うんこ」が落ちていて、上の画像のように真新しいものもけっこうある。 踏まないように歩を進める。

オオチドメ
オオチドメ(大血止め)
セリ科
うちの庭にもいらっしゃるので、すごく親しみを感じます。 別名「ヤマチドメ」

ジシバリ
ジシバリ(地縛り)
キク科
「地面が崩れないよう頑張ってるんだ。」と、言う訳ありませんよねぇ。

コバノフユイチゴ
コバノフユイチゴ(小葉の冬苺)
バラ科
そういえば、この方の集合果をまだ食したことがありません。 

タニウツギ
タニウツギ(谷空木)
スイカズラ科
ゲレンデの最上部付近で。標高が高い所ではまだ花を見ることができました。

ウツギ
ウツギ(空木)
ユキノシタ科
可愛い蕾が開きかけていましたよ。 明日には咲くでしょうか?

シモツケ
シモツケ(下野)
バラ科
咲き始めました。 夏を感じさせる小花たちが微笑んでくれたよう。

あしぇだれこだれで「大平山」の山頂までやってきた。此処から「奥の湯峠」へ向かって、だらだら下ってゆく。

ササユリ

ササユリ
ササユリ(笹百合)
ユリ科
どんなに、綺麗な栽培種を作り上げたとしても、この方の「清楚」「可憐さ」には敵わないだろう。

「奥の湯峠」を15:38通過。 いよいよ、「室の内」へ向かって下る。

コアジサイ
コアジサイ(小紫陽花)
ユキノシタ科
木漏れ日を浴びて。 此処の斜面に、たくさんおいでです。

シライトソウ
シライトソウ(白糸草)
ユリ科
「室の内」に降りるまでに数株、花を見ました。 良い香りがするそうですが、かずむことを忘れました。

「奥の湯峠」からの道が「室の内」に入った辺りは「鳥地獄」と呼ばれる一帯で 今でも「二酸化炭素」を噴出する孔がある。 
M氏によるとこの辺りで「白い菫」を見たらしい。


ホソバシロスミレ

ホソバシロスミレ
ホソバシロスミレ(細葉白菫)
スミレ科

ホソバシロスミレ

ホソバシロスミレ

ホソバシロスミレ
花弁も細いが、「シロスミレ」さんと比較するとこの方の葉っぱは細いのだろう。 「シロスミレ」さんが「関ヶ原」を境に東日本の標高の高いところにいらしゃって、「ホソバシロスミレ」さんが西日本の標高の高い草原に点々といらっしゃるそうです。 此処に記録があったのかどうかは知りませんが、図鑑に記載されていたものと特徴が合致するものですから、「ホソバシロスミレ」さんと同定しました。 サヒメルのI氏に確認をとってみましょう。

「白い菫」を確認後、「室の内池」の畔を歩いていたら、「モリアオガエル」さんの卵塊がたくさんぶらさがっていた。
卵塊


「室の内展望台」方面へ登り、その前を通過したのが17:15分、どんどん下ってゲレンデ最下部近くまで降りてきたら、登る時には見かけなかった「牛」さんが草を食んでいた。 「さようなら」
和牛
「モーかえるのかー?」

シリーズ 庭の住人 1

6月21日(月)
自分の一番身近にある観察フィールドは、やはり「庭」だ。 朝でも夕方でも、雨でも雪でも、思い立ったら直ぐに観察出来る。 が、やっかいなのは私の「性分」で、庭の草むしりなどをしていても、ちょっと見慣れぬ新芽とかロゼットを見つけたりすると「観察モード」に入ってしまい、図鑑やらカメラやら持ち出してしまい、結局、作業が予定どおりに終わらないことがままあるのだ。
今日も庭の樹木の剪定をしていたのに・・・・・。


クロガネモチ
クロガネモチ(黒鉄黐)
モチノキ科
「クロガネモチ」さんは剪定していません。 雌花がたくさん開いていたので見とれてしまいました。雌雄異株で雄株は近くに見当たらないのですが、毎年実をつけるのでご近所さんの庭にひょっとしたら雄株があるのかもしれません。

ドクダミ
ドクダミ(毒溜・毒痛)
ドクダミ科
この方々が一度蔓延ると、根絶するのは不可能に近いと思っています。でも、昔から民間薬では「十薬」として重宝されていますね。上手く利用しなきゃ。 

ホタルブクロ
ホタルブクロ(蛍袋)
キキョウ科
この方々も毎年増えています。ほったらかしなのですが、気に入ってくれたのかな?

チチコグサ
チチコグサ(父子草)
キク科
「ハハコグサ」さんより少し遅れて花を咲かせます。匍匐枝を出して増えるので、ほったらかしの庭にたくさんあります。(^^;

オオチドメ
オオチドメ(大血止)
セリ科
雨の雫をまとっていました。目立たないけど花序を葉っぱよりも高くかざして主張しています。

コニシキソウ
コニシキソウ(小錦草)
トウダイグサ科
北アメリカ生まれのこの方も目立たない花をつけています。この画像では分かりにくいのですが、葉っぱの付け根の辺りにらしきものが写っています。

オカトラノオ
オカトラノオ(丘虎の尾)
サクラソウ科
尾っぽのような花序に、何個の花が用意されているのでしょうか?花序の基部から開花が始まり、先っぽへと順次咲いていきます。

ナンテン
ナンテン(南天)
メギ科
この方は庭ではなく、玄関の脇にいらっしゃいます。 皆様方の

「難を転じますように。」

帰路で道草? 2

6月13日(日)
匹見からの帰りに、田儀の海岸に立ち寄った。 海岸に咲く花々に挨拶だ。
予定としては、まず「タイトゴメ」さん、そして「ハマボッス」さん、それから「ツルナ」さんだ。


タイトゴメ
タイトゴメ(大唐米)
ベンケイソウ科
「よくもまぁ、こんなに乾燥する岩場で生活してらっしゃいますねぇ。」と声をかけると、「わしは、此処でしか生きられんけんの。 この環境を壊さんでごいた。」と言われた。

「ハマボッス」さんと「ツルナ」さんは、「今日は都合が悪いけん、明日以降にしてごいた。」と言われ、仕方なくぶらぶら歩いていたら、「わしは、いいずね。」と流暢な出雲弁で「マメグンバイナズナ」さんが声をかけてきた。
マメグンバイナズナ
マメグンバイナズナ(豆軍配薺)
アブラナ科
「ワタシーハ、北アメリカ生マレデ~ス。」 「それにしては出雲弁がお上手ですね」と問えば、「日本には明治半ばにやってきたけんの。」とのこと。

日没の空
今日の日没の空。絵に描いた様。

早春の立久恵峡にて

2月7日(日)
すっきりとした快晴になったこの日、久しぶりに立久恵峡を訪れた。「ユキワリイチゲ」さんの様子が気になっていたから。昨年の記録をみると、立春に開花株を確認している。

ユキワリイチゲ
ユキワリイチゲ(雪割一華)
キンポウゲ科
開花を期待していたのだが、蕾の確認に終わった。

コショウノキ
コショウノキ(胡椒の木)
ジンチョウゲ科
「コショウノキ」さんは昨年同様、開花していた。  画像はないが、「タチツボスミレ」さんも開花株を確認した。

立久恵峡にて 7

10月16日(金)
昨年の秋、無残にも盗掘された「ツメレンゲ」。根本からこそぎ取られていたのですが、岩の窪みに根付いているので、完全に取り去る事は出来ないのです。その残った部分が少しずつ回復しているのを今春確認して少し安堵しました。また、花の時期がやってきてどうなのかな?と見に行きました。


ジンジソウ

ジンジソウ
ジンジソウ(人字草)
ユキノシタ科
「ツメレンゲ」の生息地の岩場に行く前に、「ジンジソウ」を訪ねてみました。咲き出したところです。「ユキノシタ」に似た花を咲かせます。

イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
シソ科
さて、岩場に登ってきました。まだ、花を咲かせる「イブキジャコウソウ」がありましたよ。もしかすると返り咲きかもしれませんね。

いよいよ「ツメレンゲ」の場所まで登ってきました。と、「オオカマキリ」が目の前に立ちはだかって「何しに来たんだ?」と睨みつけてきました。
オオカマキリ
オオカマキリ(大蟷螂)
カマキリ目カマキリ科
「ただツメレンゲの様子を撮影しに来ただけですよ。」と、「オオカマキリ」に説明し、通していただきます。

ツメレンゲ
ツメレンゲ(爪蓮華)
ベンケイソウ科
咲き出していましたまだ痛々しい姿ですが、それでも花を咲かすことが出来るまでに回復していたのですね。
ツメレンゲ
この方は、草丈2cm程ですが花を咲かせています。(危機感を感じているのかもしれません) 

『どうか、これ以上、痛めつけないでください。』