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「島根県自然観察指導員連絡協議会」の会報「おとしぶみ」。その編集メンバーの「あきあかね」が運営する、自然画報。

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ふるさと森林公園にて 2

10月13日(火)
今週末の某研修会の下見のため、宍道の「ふるさと森林公園」に出掛けました。その折に、撮影した画像です。


コウヤボウキ
コウヤボウキ(高野箒)
キク科
この方は、一年目の茎には葉っぱを互生し先端に花を咲かせますが、二年目の茎は前年葉っぱをつけたところへ数枚葉っぱをつけます。そして花はつけません。2年目の茎は秋には枯死して、根本から出る新茎といれかわるそうです。

センブリ

センブリ
センブリ(千振)
リンドウ科
まだ、蕾だけの株もよく見かけました。しばらくは花が見れそうです。

モズ
モズ(百舌)
スズメ目モズ科
頭上で「キチキチキチ・・・」と鳴き声がしたので、見上げると目が合った様。
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ふるさと森林公園にて

先日、宍道の「ふるさと森林公園」で、樹木標本を採取しに歩き回った折、撮影した画像です。

イノコヅチ

イノコヅチ
イノコヅチ(猪子槌)
ヒユ科
「ヒナタイノコヅチ」に対して「ヒカゲイノコヅチ」とも呼ばれます。種は「ひっつき虫」のひとつですね。

ウシハコベ

ウシハコベ
ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科
ハコベ(コハコベ)に比べて葉っぱが大きいことによる由来です。柱頭が5個あるのがわかりますか? ハコベは3個です。

シラヤマギク
シラヤマギク(白山菊)
キク科
若芽の頃は、「嫁菜(ヨメナ)」に対して、「婿菜(ムコナ)」と云われ食用になるそうです。

ススキ
ススキ(薄)
イネ科
葯が沢山、ぶらさがっているところへ、西日が射して輝いていました。

ヤクシソウ
ヤクシソウ(薬師草)
キク科
舌状花のみで筒状花はありませぬが、沢山花を咲かせると見ごたえがあります。 蕾がまた可愛らしいです。

ノシメトンボ
ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)
トンボ科アカネ属
我々が、樹木を品定めしている様子を、梢の先から監視しているみたいでした。

ふれあいの里にて 4

「ふれあいの里 奥出雲公園」には、何箇所かの池が作ってありますが、その止水域も少しずつ自然度があがってきています。そんな池で「クロスジギンヤンマ」さんが、産卵をしていました。
クロスジギンヤンマ  産卵
クロスジギンヤンマ(黒筋銀蜻蜒)
トンボ目ヤンマ科

朝日山にて

松江市の佐太神社の近くに鎮座する「朝日山」。そこは、ハイキング感覚で気楽に歩ける山。頂は「東峰」、「西峰」とありますが「東峰」からの眺望が素晴らしいです。また、山頂直下に「朝日寺」が在ります。境内にはトイレ、休憩所もあり安心して山歩きが楽しめます。此処も以前、登山交流会で歩きました。

古浦側の登山口に向かう途中、「ハマダイコン」がたくさん道端に咲いています。

ハマダイコン
ハマダイコン(浜大根)
アブラナ科


古浦側の登山口には、広い駐車場とトイレが在ります。そして、何段あるか、数えるのも大儀な石段があります。トレーニングにはちょうど良いでせう。

石段を登りきると、普通の登山道になります。道端には、こんなに綺麗な方々が。

イカリソウの仲間
「トキワイカリソウ」のような越冬葉がありますが、2回三出複葉ではありませぬ。さて、どう呼んだら良いのでせう。

ウグイスカグラ
ウグイスカグラ(鶯神楽)
スイカズラ科
この方の名前の由来は、鶯が隠れていそうだから、「鶯隠れ」が転化したとか、鶯がこの実を啄ばむとき、神楽を踊っているように見えるからとか諸説あります。

トリガタハンショウヅル

トリガタハンショウヅル
トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)
キンポウゲ科
この方の名前の由来は、鳥の形をしているから、と云うことではありません。最初の発見地が四国山中の「鳥形山」だったからです。由来はともかく、綺麗な植物ですね。

シハイスミレ
シハイスミレ(紫背菫)
スミレ科
この方の香りはかぐわしく、虜になってしまいます。香りに支配されてしまいそうです。

タチツボスミレ
タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科
清々しい青色の「タチツボスミレ」。暫く、この方の前で佇んでしまいました。


山頂には、お昼過ぎに到着。眼下には宍道湖と、日本海が望めます。到着した、私たちを歓迎していない「キアゲハ」、そっぽを向いてます。
キアゲハ
キアゲハ(黄揚羽)
アゲハチョウ科


シハイスミレ蕾
昼飯たばこをした東屋のそばに、「シハイスミレ」の蕾がありました。観ているうちに咲かないかなぁ・・・。

下山の前に「朝日寺」周辺を散策。石段の傍らに咲いていたのは「ヤブニンジン」。
ヤブニンジン

ヤブニンジン
ヤブニンジン(藪人参)
セリ科
線香花火のような花で、植物全体がやわらかい感じです。微風にもよく揺れてました。

シュンラン
シュンラン(春蘭)
ラン科
登るときとは目線がちがった為か、見つかったのは「シュンラン」。


下山後、八雲町のあの植物が気になって夜も眠れないので、向かいました。
続く。

続、八雲町にて

昨日の続きです。

林道歩きを終え、熊野神社へ向かう事にしました。道中、道の脇の法面から、ニョキッと突き出た「トキワイカリソウ」の白花が目に入りました。
トキワイカリソウ
トキワイカリソウ(常盤碇草)
メギ科
この方は、きちんと「二回三出複葉」を守っておいでです。小葉が、9枚確認できますね。(林道にいらっしゃた方は、小葉が三枚だけでした。)

熊野神社の駐車場に車を停め、神社の前を流れる「意宇川」沿いを歩きます。と、川の中に「キセキレイ」さん。
キセキレイ
キセキレイ(黄鶺鴒)
スズメ目セキレイ科
横目でじっとこちらの様子を伺ってます。(別に怪しい者じゃないよ~。)

カキドオシ
カキドオシ(垣通し)
シソ科
この方の葉っぱを揉んだり踏んづけたりすると、独特の臭気がしますが、天ぷらにして食べると気になりません。

ミミナグサ
ミミナグサ(耳菜草)
ナデシコ科
ミミナグサ
いまや、「オランダミミナグサ」に押されてあまり見かけなくなった、「ミミナグサ」。花柄が愕片より長いのが「ミミナグサ」です。

オランダミミナグサ
オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)
ナデシコ科
「ミミナグサ」に対して、花柄が愕片より短く茎に花がくっついたように見えるのが、「オランダミミナグサ」です。

熊野神社の境内には入らず、失礼する事に。八雲町から広域農道に入って帰る途中、白い花が視界の片隅に飛び込んできたので、車を路肩に停め近寄ると、「タムシバ」の花でした。
タムシバ
タムシバ(噛柴)
モクレン科

八雲町にて

先日、松江市八雲町の熊野神社周辺と近くの林道を、被写体を探し徘徊し
ました。

まず、天狗山の登山口までの林道を歩きました。3月21日に此処を歩いたときに「サツマイナモリ」が蕾をつけていたので開花したかどうか確認したかったのです。

駐車スペースの近くでは、「セリバオウレン」が独特の袋果をつけてゆれています。

セリバオウレン袋果
セリバオウレン(芹葉黄蓮)
キンポウゲ科


トキワイカリソウ?
「トキワイカリソウ」のように見えたのですが、葉っぱが三出複葉でした。(トキワイカリソウは二回三出複葉)ですので「トキワイカリソウ」とは同定できません。

ナガハシスミレ
ナガハシスミレ(長嘴菫)
スミレ科
「ナガハシスミレ」と「オオタチツボスミレ」の交雑種「イワフネタチツボスミレ」なるものがあるらしく、私はまだ見たことがありませぬが、近くに「オオタチツボスミレ」があるので、ひょっとしたら・・・。

スミレサイシン
スミレサイシン(菫細辛)
スミレ科
この方は、前出の「ナガハシスミレ」さんと違い、距が短いです。横顔も見てあげてください。
スミレサイシン横顔


ミヤマホオジロ
ミヤマホオジロ(深山頬白)
スズメ目ホオジロ科
チッチッと鳴く声がして、前方の枝に鳥の影。慌てていたのでピントがあまいですが、「ミヤマホオジロ」とわかりました。

ナガバモミジイチゴ
ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)
バラ科
6月半ばには、甘い実が食べられるでせうか?木苺の仲間で一番美味しいと思います。(意見には個人差があります)
ビロードツリアブ吸蜜中


アケビ新芽
アケビ(木通)
アケビ科
「アケビ」が、新葉と蕾を沢山つけて、陽光に輝いていますた。開花の頃また来よう。

登山口のところには小さな沢があって、その周辺には湿り気を好む「ボタンネコノメソウ」さん「サンインシロガネソウ」さんがいらっしゃいます。
ボタンネコノメソウ
ボタンネコノメソウ(牡丹猫の目草)
ユキノシタ科

サンインシロガネソウ
サンインシロガネソウ(山陰白銀草)
キンポウゲ科


さて、ここで引き返す事に。あ、そうそうお目当ての「サツマイナモリ」はまだ蕾でした。
サツマイナモリ
サツマイナモリ(薩摩稲森)
アカネ科


続きは明日。

立久恵峡にて 4

3月26日(木)
就活の合間をぬって、立久恵に行ってみました。色々な花が咲き乱れて目を楽しませてくれました。

アマナ
アマナ(甘菜)
ユリ科

天気が良くないと機嫌を損ねて開いてくれない「アマナ」さん。一輪だけ咲いてました。


イチリンソウ
イチリンソウ(一輪草)
キンポウゲ科

これまた、一輪だけ咲いていた「イチリンソウ」さん。天気の良い時に行って見てあげてください。


ムラサキケマン
ムラサキケマン(紫華鬘)
ケシ科

「ムラサキケマン」さん。この色使い、なかなかお洒落だとは思いませんか?


キランソウ
キランソウ(金瘡小草)
シソ科

別名「地獄の釜の蓋」。花が咲く前は小さなロゼット状で地面に張り付いていますが、だんだんと茎を横に伸ばして、地面に蓋をしたようにへばりついています。


ヤマブキ
ヤマブキ(山吹)
バラ科

先日、来たときには可愛い蕾が並んでいた「ヤマブキ」さん。眩しいくらいに咲いてます。


ウグイスカグラ
ウグイスカグラ(鶯神楽)
スイカズラ科

「ウグイスカグラ」さんも蕾と花の可愛い植物です。実は食べることができます。

立久恵峡にて 3

3月20日(金・祝)
今日は彼岸の中日、墓参りを済ませてちょっと立久恵まで足を伸ばしました。どんなものに出逢えたのか・・・。


シロバナネコノメソウ
シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)
ユキノシタ科

当ブログに何回も登場した「シロバナネコノメソウ」さん。私は以前、立久恵の霊光寺の下の方の群落を知っていましたが、平成18年の水害以来、そこの「シロバナネコノメソウ」は消失してしまい、落胆していたのですが、立久恵で知り合った人から別の場所を教えて頂き、更に自分でも歩き回ったら、遊歩道脇に2箇所の群落が在りました。感激の再会です。

ウマノアシガタ
ウマノアシガタ(馬の脚形)
キンポウゲ科

根生葉の形から名前がついたと言われる「ウマノアシガタ」さん。その由来について、私はいまだに納得がいきません。でも、この花の金属質のような輝きには、いつもハッとさせられます。

キレハヒメオドリコソウ
キレハヒメオドリコソウ(切れ葉姫踊子草)
シソ科

ちょっと見では「ヒメオドリコソウ」さんのように見えるのですが、よ~く観ると花が同じシソ科の「ホトケノザ」さんのそれに似ているのです。しかも、葉の切れ込みが深く「ヒメ」のように細かい皺もありません。(下画像参照)
キレハヒメオドリコソウ
「キレハヒメオドリコソウ」さん、やはりヨーロッパ生まれの帰化植物です。


ツルカノコソウ
ツルカノコソウ(蔓鹿子草)
オミナエシ科

この方は、足元・・・株元から走出枝(ランナー)を伸ばし増殖します。よって「ツルカノコソウ」さんです。

セントウソウ
セントウソウ(仙洞草)
セリ科

別名「オウレン騙し」とも云われる「セントウソウ」さん。葉っぱだけの時期には本当に騙されますよ。

オオタチツボスミレ

オオタチツボスミレ
オオタチツボスミレ(大立坪菫)
スミレ科

距が白いのは「オオタチツボスミレ」さん。木漏れ日を浴びて気持ちよさそう。

ヤマブキ
ヤマブキ(山吹)
バラ科

岩壁から垂れ下がる「ヤマブキ」さん。開花したときとは違う表情をみせています。たくさん並んだ、黄色の三角帽子が可愛らしい。

画像は無いのですが、「不老橋」の近くには「ミヤマキケマン」さんが花をつけています。
そして、立久恵峡から帰るとき、頭上で見送ってくれたのは「紋付」さんでした。

ジョウビタキ  ♂
ジョウビタキ(尉鶲)
スズメ目ヒタキ科

立久恵峡にて 2

昨日の続きです。


ツメレンゲ
ツメレンゲ(爪蓮華)
ベンケイソウ科

昨秋、花を撮影に向かったら盗掘にあった後でした。少しずつ回復してきています。


ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
シソ科

この方々も食する事が出来るそうです。誰か試して


フキ
フキ(蕗)
キク科

こちらは、言わずもがな春の山菜、代表格。でも旬は過ぎました。で、画像は雄株。


ミヤマカタバミ
ミヤマカタバミ(深山片喰)
カタバミ科

この方の名前を早口で言うと、舌を噛みそうになります。


ムギラン
ムギラン(麦蘭)
ラン科

岩壁に可愛い姿で並んでいます。花の時期が楽しみです。(地味な花だけど)


ネコヤナギ
ネコヤナギ(猫柳)
ヤナギ科

銀色のふさふさ尻尾が、花粉を飛ばす準備を始めだしました。
白銀の 尻尾も華に 変わりけり



アリドオシ
アリドオシ(蟻通し)
アカネ科

細くて鋭い棘が、本当に蟻を貫きそうです。この近くにセンリョウ(千両)、マンリョウ(万両)が生えてないか探しましたが、十両(ヤブコウジ)しか見つかりませんでした。(^^;


ウソ
ウソ(鷽)
スズメ目アトリ科

ヤマザクラらしき樹の芽(蕾)を啄ばむ「ウソ」さん。花が咲かなくても「私は知りませんよ」と、うそぶくのかな。

立久恵峡にて

私の一番の観察フィールド、「立久恵峡」。此処で目に付いたもの(ほとんど草花ですが  汗;)のうち、撮影したもののみ、紹介します。
ツクシンボ
スギナ(杉菜)
トクサ植物門トクサ科

ご存知、スギナの胞子茎「ツクシ」ちゃんです。これを見ると、やはり食欲の春?

アオイスミレ

アオイスミレ
アオイスミレ(葵菫)
スミレ科

菫ちゃんの中でも割りに早い時期から花を咲かせる「アオイスミレ」ちゃん。寒さ対策なのかな?毛深いんですよ。それと、柱頭の先がかぎ状に曲がるのも見分けのポイントです。
アオイスミレ


タチツボスミレ
タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科

2月16日に撮影したのと同じ株です。花がいっきに増えました。


ナガバタチツボスミレ
ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)
スミレ科

笹の陰で、恥ずかしそうに隠れていたのは「ナガバタチツボスミレ」ちゃん。


コハコベ
コハコベ(小繁縷)
ナデシコ科

「コハコベ」さんはよく目にするけど、「ミドリハコベ」さんは何処?


サワハコベ
サワハコベ(沢繁縷)
ナデシコ科

少し湿ったところが大好きな「サワハコベ」さん。毎年、同じ場所でこんにちは。


スズシロソウ
スズシロソウ(蘿蔔草)
アブラナ科

立久恵峡では、霊光寺周辺で沢山見ることが出来ます。

続きは明日。